"morale" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"morale"を取り上げたいと思います。

 

英文を読んでいたら出くわしたので確認しておきます。

 

"morale"はパッと見「モラル」?と思うかもしれませんが、「モラル」は英語では"moral"というスペルになるので別物になります。

 

"morale"と"moral"はスペルだけでなく発音も近いので日本人にとっては少し厄介です。"morale"の方は後ろにアクセントがあり、"moral"の方は前にアクセントがあるのでここで違いを出したいところですね。また一つの単語の中に"r"と"l"が含まれているのは日本人には発音が難しいところです。

 

では意味の方を『ロングマンExams英英辞典』で見てみましょう。

 

"morale"

 

the level of confidence and positive feelings that people have, especially people who work together, who belong to the same team etc

 

ex) A win is always good for morale.

     There is a need to raise morale in the teaching profession.

 

ロングマンの説明から自信や気持ちに関することがわかると思います。特に一緒に働く人々や同じチームなどに属している人々が持っているものと続いています。

 

1つ目の例文を見てみると、まず「勝利はいつもいいものだ」とあり、何にとってかというところで"for morale"とあります。

 

2つ目の例文ではまず「"morale"を高める必要がある」とあります。どこにおいてかというと教職においてとつながっています。

 

ここではあえて"morale"を訳しませんでしたが何か日本語訳が思い浮かんだでしょうか?"morale"であげられる訳語としては「士気」がありますね。同じチームに属している人たちが持っている気持ちということで、「やる気」だったり「意欲」と訳してもいいかもしれません。

 

"morale"を高めるときは例文のように"raise morale"だったり、"boost morale"という動詞をコロケーションとして覚えておきたいですね。また"morale"が高いか低いかは"high"や"low"を使うことができます。"Their moral is high."なら「彼らの士気は高い」となります。