"prospective" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"prospective"を取り上げたいと思います。

 

"prospective"という単語についてある訳語を覚えている方がいるかも知れませんが今回はつながりや意味などを確認しておきます。

 

まずいつも通り『ロングマンExams英英辞典』で意味を見てみましょう。

 

prospective employee / candidate / buyer etc someone who is likely to do a particular thing or achieve a particular position

 

まず注目すべきなのは"prospective"がどのような単語を結びつきやすいかという点です。これについてロングマンの説明の中に具体的に"employee / candidate / buyer"などがあげられています。

 

このようにロングマンに示されているものはコロケーションとして覚えておくと後々英文を理解するときだけでなく、英語で何か表現するときにも役立ちます。

 

それで意味の方は人について述べられていて、ある特定の何かをしそうな人やある特定のポジションを得そうな人とあります。

 

日本語訳として「見込みのある」というものを覚えている方がいるかもしれませんが、ロングマンの説明と比べると印象も異なり差も感じられます。

 

例えば"a prospective candidate"の場合を考えてみましょう。上の日本語訳を使うと「見込みのある立候補者」となります。この立候補者はどういう意味になるでしょうか?何か将来やってくれそうなという意味で見込みのあるとも理解できます。でもロングマンの説明で考えていくと、あるポジションに就きそうなということになり「立候補が予想される人」くらいになるでしょう。

 

また"a prospective buyer"は「見込みのある買い手」ではわかりにくいので「いずれ買ってくれそうな人」くらいの訳が良いかもしれません。

 

では最後に"my prospective husband"はどうなるでしょうか?ここでも「私の見込みのある夫」では意味が曖昧になるので、「これから私の夫になりそうな人」という感じに理解できるといいかと思います。

 

このように"prospective"にはこれから~しそうな感じがあるので、決まった訳語で理解するのではなくロングマンのような英英辞典の意味合いで理解したいですね。