今日は"thin-skinned"をまとめたいと思います。
英文を読んでいたら出くわした表現で確認しておきます。
"thin-skinned"は分解するなら、"thin"と"skinned"になりますね。
"skinned"の元は"skin"と考えると、それぞれの単語の意味はわかるかもしれませんが、"thin-skinned"となると単純な組み合わせの意味にはなりません。
いつもどおり『ロングマンExams英英辞典』で"thin-skinned"を見てみましょう。
too easily offended or upset by crticism
ここでは「皮」についてではなく人を形容する表現ですね。「ロングマン」には出ていませんが、果物について"thin-skinned"が使われることもあり、その場合は「皮の薄い」という意味になります。
そして"thin-skinned"の反対の表現として、"thick-skinned"があります。こちらも「ロングマン」で見ておきましょう。
not easily offended by other people's criticism or insults
"thick"から予想できたと思いますが、非難や屈辱に対して敏感でないニュアンスがありますね。この"thick-skinned"も果物について使われると「皮の厚い」という意味にもなります。
人に対して使われる"thin-skinned"や"thick-skinned"は、一種のメタファー(metaphor)であり身体性に関わる表現ですね。
外界に対して人間の皮膚が薄いか厚いかで感じる刺激が異なり、皮膚が薄ければ敏感に、そして皮膚が厚ければ鈍感になるということでしょう。
この表現での外界からの刺激は、"criticism"や"insults"ということで、肌に直接的に影響を受けるものではありませんが、日本語の「恐怖を肌で感じる」という表現と同じように、メタファーとして体感するのでしょう。