"thin-skinned" | 英語の世界観

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私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

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今日は"thin-skinned"をまとめたいと思います。

 

英文を読んでいたら出くわした表現で確認しておきます。

 

"thin-skinned"は分解するなら、"thin"と"skinned"になりますね。

 

"skinned"の元は"skin"と考えると、それぞれの単語の意味はわかるかもしれませんが、"thin-skinned"となると単純な組み合わせの意味にはなりません。

 

いつもどおり『ロングマンExams英英辞典』"thin-skinned"を見てみましょう。

 

too easily offended or upset by crticism

 

ここでは「皮」についてではなく人を形容する表現ですね。「ロングマン」には出ていませんが、果物について"thin-skinned"が使われることもあり、その場合は「皮の薄い」という意味になります。

 

そして"thin-skinned"の反対の表現として、"thick-skinned"があります。こちらも「ロングマン」で見ておきましょう。

 

not easily offended by other people's criticism or insults

 

"thick"から予想できたと思いますが、非難や屈辱に対して敏感でないニュアンスがありますね。この"thick-skinned"も果物について使われると「皮の厚い」という意味にもなります。

 

人に対して使われる"thin-skinned"や"thick-skinned"は、一種のメタファー(metaphor)であり身体性に関わる表現ですね。

 

外界に対して人間の皮膚が薄いか厚いかで感じる刺激が異なり、皮膚が薄ければ敏感に、そして皮膚が厚ければ鈍感になるということでしょう。

 

この表現での外界からの刺激は、"criticism"や"insults"ということで、肌に直接的に影響を受けるものではありませんが、日本語の「恐怖を肌で感じる」という表現と同じように、メタファーとして体感するのでしょう。

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