"claim the office" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"claim the office"を取り上げたいと思います。

 

これはイディオムということではありませんが、ある文脈においては結びつきやすい表現かと思います。

 

まずここでの"claim"の意味を『ロングマンExams英英辞典』で確認してみましょう。

 

to state that you have a right to take or have something that is legally yours

 

"legally"とあるように法的に権利があると主張することが分かると思います。次にこの意味につながる"office"を同じくロングマンで見てみましょう。

 

an important job or position with power, especially in government

 

ここでは"especially in government"とあるように、政府や政権に関することで使われるのがわかります。

 

つまり"claim the office"は、政権などにおける重要なポジションなどに法的に就く権利があるということを主張する意味になります。

 

例えば選挙である人が勝って、"He claimed the office."と言えば、その人物が主要ポストに就くことをになり、文脈によっては首相に就くことを宣言することにもなります。

 

この"claim"の訳語としては「~を得る」や「~を勝ち取る」などがあります。また"office"の方は「公職」や「地位」などの訳語があげられます。

 

なんとなく簡単そうな単語の組み合わせである"claim the office"という表現ですが、上で見た意味を知らないと政権の地位などに関する意味にはたどり着けないかもですね。

 

たまたまニュースの記事でこの表現を見かけたので確認してみました。