夏目漱石のブルー・プラーク | 英語の世界観

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私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は「夏目漱石のブルー・プラーク」をまとめたいと思います。

 

久々にロンドンに関するものです。

 

以前にも触れましたが、イギリスには著名人が以前に住んでいたことなどを示す「ブルー・プラーク」(blue plaque)が建物に飾ってあります。

 

ロンドンには800枚以上あるようですが、その中で唯一日本人の名前があるのが夏目漱石のブルー・プラークです。あと100年くらい経てば他の日本人のブルー・プラークができるかもしれませんが、いまのところは夏目漱石ただ一人です。

 

夏目漱石がロンドンに留学していたときに、確か一番長く住んでいたフラットにこのブルー・プラークがあります。

 

住所は81 The Chase, Clapham, Londonです。

 

ここに行くのにはバスを乗り継いで行きました。テムズ川の南側なのでちょっと遠かった記憶があります。

 

ロンドンでテムズ川の北側と南側で分けると、やはり雰囲気など違いがありますね。場所にもよりますが、普段北側で過ごしている人が南側に行くとその違いを感じるかと思います。

 

そして目的地近くのバス停に降りて5分ほど歩いていくとお目当てのブルー・プラークがあります。

 

実際のブルー・プラークはこんな感じです↓

 

 

現在は他の方が普通に住んでいるので、外見上普通のフラットです。でもこのブルー・プラークがあると、日本人としてはちょっと感慨深いですね。

 

個人的には漱石は好きな小説家であり、彼の英語力が非常に高い点でも尊敬していたのでこのブルー・プラークを見に行きました。恐らくちょっとした観光でロンドンに行く人や、ある程度長くロンドンに住んでいる人でもわざわざこのブルー・プラーク見に行く人は少ないのでは?

 

でも漱石好きにはオススメです^^漱石がこの道を100年以上前に歩いていたのか?と思うとなんとも言えない感じになります。またもう少し南側に歩いていくと、漱石が手紙を出したと言われる赤い郵便ポストがあります。こういうことを考えると、ちょっとだけ漱石につながった気になります。

 

結果的に漱石はロンドンで病んでしまいますが、その後日本に帰国して英語を教えたり、小説家になって後世に残る作品を書き続けたことを考えると、ロンドンへの留学というものが漱石にとっては大きいことだったのではないかと思います。

 

漱石好きな人は一度ブルー・プラークを見に行ってみては?