"be indifferent to"の感じを掴む | 英語の世界観

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私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

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今日は"indifferent"に注目してみたいと思います。

これはタイトルにもあげたように、"be different to"という形でよく使われます。

まずはロングマンExams英英辞典で"indifferent"を見てみましょう。

not at all interested in someone or something

大意は「誰かや何かに全く興味がない」ということです。

「興味がある」は"be interested in"と覚えている人も多いと思いますが、いわばその逆の意味と言えます。

次に同じくロングマンから例文を見てみます。

Sarah was absolutely indifferent to him, and it hurt.

大意は「サラは全く彼に興味がなく、そのことが(彼を)傷つけた」ということです。

受験生は"be indifferet to ~"で「~に無関心だ」と丸暗記しているかもしれませんが、「英語の世界観」はイメージと語源でもう一歩先に踏み込みたいと思います。

まず"to"のイメージを使うことです。

"to"は「方向」を表すので、何に対してまた何に向かって興味がないのか無関心なのかと考えるといいと思います。

"to以下に向かって"indifferent"「興味がない」というつながりです。上の例文では"him"に対して無関心ということです。

次に語源を見てみると、"indifferent"には「違いが生じない」とあります。

このことから考えると、何か違いがあることが興味につながると考えられるのではないでしょうか。

誰か人に興味を持つ場合でも、その人が他の人と違うから興味を持って注目するわけです。

したがって「違いが生じない」という"indifferent"の語源的イメージをつかむことも、表現の理解につながると思います。

英語再入門の方は、今まで丸暗記してきたものを改めてイメージなどを使って理解を深められれば、より英語の理解が進むと思います。
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