"perspective"とは? | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"perspective"ということばに注目してみたいと思います。


日本語でも「パースペクティブ」と使われていますが、みんなどんな意味かわかっているのでしょうか?カタカナではなんかはっきりしない気がします。

"perspective"の日本語訳としては、「遠近画法」「距離感」「観点」「展望」などがあります。これらはあくまでも日本語訳であって、英語本来の意味とはズレがあります。いつもどおりロングマン英英辞典(LDCE)を見てみましょう。

a way of thinking about something which is influenced by the kind of person you are or by your experiences

大体の意味をまとめてみると、「何かについての一つの考え方で、それはあなたがどういう種類の人か、もしくはあなたの経験によって影響されるもの」ということです。

少し分かりにくいかもしれませんので、同じくロングマンから例文をあげてみます。

His father's death gave him a whole new perspective on life.

この例文は、「父の死が彼に人生についての全くあたらしい考え方(perspective)を与えた」という意味になります。ここでは父の死という経験で人生の見方が変わったのです。

このように見てみると、"perspective"は上の説明にあったように、その人やその人の経験によって影響されているものの考え方ということなのです。

どうも日本語の「パースペクティブ」や「観点」などでは分かりにくいので、やはり英語のとして"perspective"とはどんなものか理解する必要がありそうです。また、人それぞれの"perspective"を比べてみると、それぞれの「世界観」がわかって面白いと思います。