"your" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日も基本単語を取り上げたいと思います。

"your"です。

でも「あなたの」という意味ではありません。

非難の意味を持った"your"です。

いくつか例文をあげてみます。

"So she is your good friend."
"He is your typical English gentleman."

訳は「それで彼女が君の言う良き友だちかね」と「彼がいわゆる典型的な英国紳士だ」となります。

"your"は「いわゆる」や「例の」といった訳になります。

口調や場面にもよりますが、この"your"は非難や軽蔑の意味で、けなす時に使われます。この場合、"your"は「あなたの」では通じません。


この"your"は口語で、頻度もそれほど高いものではないと思います。また、英語話者と口げんかする表現を積極的に覚えようとしている日本人も少ないでしょう。でも、この表現を受ける、つまり読んだり、実際に言われることはアウトプットするより可能性は高いでしょう。そういった時に理解できるように抑えておきたい表現です。

知らない方がけんかにはならないかもしれませんが、日本人が英語という土俵に立つからには弱腰ではいけないと思います。堂々と行きましょう。