"this"と"that" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は基本単語の"this"と"that"を取り上げたいと思います。

でもこんな基本中の基本の単語の意味は確認はしません。

取り上げるのはこれらの指示代名詞が持っているニュアンス、イメージです。

いくつか例文をあげてみます。

"The question is this. ~"、"Listen to this. ~"、"This will be exciting."、"I'll say this. ~"

"That's all."、"That was so nice."、"What does mean that?"、"That's right."

これらの例文から、"this"と"that"の違いが分かりますか?

違いは"this"は「これからのこと」を表し、"that"は「終わったこと」を表すことです。

例文で分かるように、これから何か言う時や聞いてほしい時に"this"を使っています。逆に終わったことについては"that"が使われています。


こんなに基本的な単語ですが、多くの日本人はこの英語の持つ感覚を知らないでしょう。そしてわけがわからず丸暗記しているのです。

場合によっては、すんなりこの区別が使えない時もあります。例えば"this"でも述べたことについて使われることもあります。でも基本的に"this"と"that"には上にあげた感覚があります。

基本単語だからこそ、この英語の持つ感覚を覚えておきましょう。