なんのための政治か? クオータ制を叫ぶ女性議員 | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

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ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

ブロゴスでこんな記事を発見した。

 国別女性国会議員比率ランキング~クオータ制を提案します~

今回の衆議院総選挙で当選した女性は45人で、国会議員に占める女性の割合は9.5%となっています。
日本の女性議員比率は、世界的にみると際立って低く、OECD諸国の中でダントツの最下位です。

上位5ヶ国およびOECD加盟34ヶ国の女性議員比率を一覧にしました。

 

「クオータ制」とは、候補者や議席の一定割合を女性に割り当てる制度です。
憲法・法律で割り当てを規定する方法と、政党が自発的に割り当てを決めて取組む方法があります。
(ブロゴスより引用)


ということらしい。

なるほど、女性議員の数が少ないのは事実のようだが、ではこの海老澤さんという人が作ったグラフの女性議員が多い国、トップ5はどういう国だろうか。ルワ ンダ、ボリビア、アンドラ、キューバ、スウェーデンだ。スウェーデンを除けばお世辞にも経済パフォーマンスがいい国でも女性がいきいきした国民の幸福度が 高い国のようにも見えないのだがどうだろうか?

今、なんだかんだで経済が一番好調な国はアメリカだが、アメリカは当然クオータ制度などない。女性議員の割合は18%に過ぎない。

すべて経済パフォーマンスに結び付ける必要はないと思うが、なぜクオータ制度を導入するのか?それは女性を無理やりにでも国会議員にすれば国家が発展する。もしくは国民の幸福度が上昇するという根拠が必要だが、残念ながら全く提示されていない。


そんなにクオータ制度が素晴らしいのならば、逆に女性が多い職場にも導入すべきだと運動してはどうか?女性下着売り場の販売員の30%を男性に。キャバク ラ嬢の30%を男性に。女子大は廃止するか、男性を受け入れるように法律改正すべきだろう。トイレはすべて男女兼用がいいかもしれない。きっと素晴らしい 世界が訪れるに違いない。

また、お決まりの女性は抑圧されている的な主張で最後が締めくくられているが、残念ながら日本において抑圧されているのは男性で女性ではないことは昨日の記事でも書いた。むしろ、不幸な男性をいかに幸せにするかこそを議論すべきではないのか?

いずれにしても、この氏はただ日本の女性議員の比率が低いということだけを根拠にクオータ制度導入を呼びかけている。思い込みだけに基づいたこの程度のレベルの議論しかできないのが日本の政治のレベルなのだと改めて頭が痛い限りである。