霧の都ロンドン | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

ロンドンと言えば「霧の都」として有名である。

なるほど、テムズ川もあるし。霧が発生しやすい街なのだろう。

冬になると、3時か4時には真っ暗になる。そして、霧の中を馬車がパカパカと音を立てて走る。そんなイメージだろうか。

ところが、現代のロンドンには霧はほとんど発生しない。たしかに、東京に比べればよく発生するように思えるが、濃い霧に覆われるのはせいぜい1年に数回程度ではないだろうか。もっと少ないかもしれない。

気候変動の影響か?と思う人も多いかもしれない。

しかし、現実はそうではない。

ロンドンでは1960年代に暖炉の使用が禁止された。我が家にも使われなくなった暖炉が残っている。そして、それ
ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 以来、ロンドンを覆っていた霧はなくなった。

そう、実はロンドンの霧は自然に発生したきりではなく石炭などを燃やした黒い霧だったのである。

1952年には有名なロンドンスモッグ という大公害事件が発生。合計1万2000人が死亡したという。僕は原発推進でも反対でもない。今は心情的に反対だが、石炭を燃やすことでこれだけ死者が出たという歴史があったことも知っておくべきだろう。(もちろん、現代のたとえば、先進国の石炭火力発電は格段にクリーンになっているのは言うまでもない。)

少し話がづれた。

特に産業革命が進んだ当初は環境に対する配慮などがなかったから、ロンドンは汚染され黒い霧に覆われる街だったという。切り裂きジャック事件やくちさけ女の話が出たのもこの時代である。

僕の少ない理解では日本で好きな人もそれなりにいるであろうラファロ前派 の絵画は一見美しくも見えるが実はそういった社会の暗部を書いたことで批判がかなりあったとも言う。

人間の発展には常にそういった負の側面がついて回っている。いや、いつの時代もそうであることには変わりないようだ。そう考えれば現代は平和な時代である。


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