コネは既得権益であってはならないものなんだろうか? 「コネの経済学」 | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「NY 編」

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ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々と。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生ですがそれでも少しでも何かを伝えていければと思っています。よろしくお願いします


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就職活動のときに思ったもんだ。「コネがあるやつはいいなあ」と。でも、今思えば僕はまだ若かったといえるのかもしれない。

コネというのは果たして既得権益なのだろうか?だめなものなのだろうか?

多くの人が当然Yesだと答えるだろう。もちろん、一面では僕もそう思っている。

しかし、ではなぜコネというのが存在するのだろうか?

コネ入社にはじまりコネに基づく取引などは今でも多い。

たとえば、100年前を想像してみよう。おそらく現代ほどに労働市場は発達していなかっただろう。また、みんなが大学を出て就職してサラリーマン生活を歩むような時代でもなかった。資格などもそれほど数はなかっただろう。
多くの人はサラリーマンをしたり自営業をしたり家業を手伝いながらふらふらしたり、職を転々としながら生きていた人は多かったはずだ。

そのような時代に、会社が人を募集するときに、応募してきた人物がどのような人物かを判断するのはいまよりも難しかったはずである。

繰り返しになるが、大学を出た人も少なかったであろうから学歴というシグナリング機能はあまり役に立たない。過去の経歴を見ても今よりもその人物がどういう人物かを判別するのは難しかったはずだ。資格だって今ほどいろいろなかったはずだ。

そのような状況下において、ある程度信頼の置ける人物からの推薦であるというのは大きなシグナリングとしての効果を持っていたのは想像に難くない。また、人の推薦をもって入社してきた人間はその推薦してくれた人を裏切らないようにと真面目に長期的に働く(かざるをえない)面も強かったはずだ。

能力100だがコネがない人と能力80でコネがある人だったら、おそらく後者が選ばれるはずだ。なぜなら、能力というのは採用時点ではいかに面接や入社試験などで測ろうとしても測りきれないものだからだ。100であることを採用側が見抜くことは難しい。一方、コネの場合はこいつは80くらいの能力はあるとある程度、保証されている(可能性は高い)。採用側がどちらを選ぶかは明白だろう。

これはもちろん、新しく商取引を始めるにあたっても同じだろう。

そして、現代でも金融業界のような狭くて流動性の高い業界でも似たような状況である。だいたい、知っている人間で、「○○社の××ってどう?」みたいな会話がなされたりもするわけだ。当然、人脈を多く気付いている人間は業界内で転職などにあたっても有利である。(※狭くて流動性が高い“から”ということもできるかもしれないけれども)

労働市場がだいぶ発達し、情報の格差がだいぶ埋まった現代においても、労働市場には引き続き非対称性が残っている。それを埋めるために上記のようなコネ(人脈?)というのがまったく有効でないとは思わない。

イギリスではいまだに就職(転職)時に二通の推薦状が必要と聞いたことがある。これなども情報の非対称性を埋めるための工夫である。

もちろん、「コネ」というのがいいものかどうかといえば、正直気持ちいいものでないと僕は思う。しかし、自由な社会において、企業が自由な判断に基づいてコネ入社を受け付けるのならば勝手にすればいいだけだ。コネ入社が多い会社と一切ない会社のどちらが有利か市場で競えばいいだけの話である。

コネというのは情報の非対称性を埋めるために人類が生み出してきた英知なのかもしれない。それはもちろん、絶対善ではなく、しかし絶対悪でもなく、必要悪なのではないだろうか?

ただ、官僚や政治家などの子供を入社させて政治に働きかけて自社に有利な競争条件を作り出そうという行為は許されてはならないし我々は厳しく監視すべきであることは言うまでもない。

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