丸紅は17日、全国農業協同組合連合会(全農)とコメの集荷や販売、輸出などで戦略提携すると発表した。丸紅の持つスーパーやコメ卸向けの販売網を活用することで、共同で付加価値の高い精米したコメの販売量を拡大する。
全農がコメの分野で民間企業と大規模に提携するのは初めて。農作物を含むすべての関税を原則撤廃する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加の議論が高まる中で、貿易自由化に反対一辺倒だった全農も方針転換し、民間企業と手を組むことで活路を見いだす決断をしたとみられる。
(産経新聞より)
JAもがんばるんだなあ。よしよし。日本の農業はやっぱり大丈夫だと言ってこのニュースを聞き流しては意味がないと思う。
この提携がうまくいくかどうかはもちろんわからないし、農産物を輸出しているような農家は農協の助けなど借りてない農家が多いというから、どの程度効果があるかはわからない。
JAもがんばっているところとがんばってないところの差がひどいとも聞く。
しかし、もっとも大切なことは
JAのような組織でも危機感を感じれば、このように積極的に「自分で何とかしよう」という動きに出るということだ。
日本の農産物の付加価値の高さはいまさら言うまでもない。もっと早くに自由化論議が起こっていればこういった動きはもっともっと早期に出ていた可能性も高い。(参考過去記事→日本の農業は弱いのか )
政府による安易な補助や規制がいかに人間の自助努力しようというインセンティブをゆがめているかをよく示しているいい例だと思う。
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