C50 磨き編 クランクケースカバー① | Engineer’s Laboratory

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孤独なエンジニアによる趣味の世界

汚いクランクケースカバーを磨いてやろうと思い、固定しているボルト3本を外しに掛った。

 

 

1本目が外れ、2本目が・・・ない!

 

仕方なく3本目・・・。

 

メガネ使っても回らないし、六角が舐めた💦

 

 

面倒臭いことになり始めた予感しかしません。

 

クランクケースの下側にあるボルトがケースに干渉するので、掴み代がありません。

 

バイスプライヤーを使おうと思ったけど、殆ど掴めず断念。

 

 

先端が尖ったタイプなら届くだろうと思い、挑戦するが・・・

 

 

先端過ぎて滑ってしまい使えない。

 

 

こういう時にはどうするか?

 

 

サンダー(ディスクグラインダー)で頭を飛ばしてやります。

 

 

クランクケースカバーはアルミ製なので、簡単に削れてしまいます。

 

慎重にボルトの頭だけを跳ねます。

 

サンダーは非常に危険な電動工具です。

 

簡単に指が飛ぶので慣れない人にはあまり薦めませんが、これほど便利な道具もないので、その性質と危険予知をしっかりして、安全に作業できる様に経験を積んで下さい。

 

保護手袋と保護メガネも忘れずに、マスクもした方が良いです。

 

 

こんな感じで少しずつボルトの頭を削って行きましょう。

 

シフトペダルを外さないとケースが取れないので、外しましたが、錆が酷いですね。これも磨かねば💦

 

 

 

摘出完了!

 

 

軽くパーツクリーナーで掃除しましたが、くすんでますね💧

 

中にはジェネレーターが収まっていますが、クランクケースカバーに雨水が溜まって、そこで錆が発生した様です。

 

 

サイドスタンドって楽だけど、こう言うところで問題が起きるのでやっぱりセンタースタンドの方が良いかも。

 

 

こんな感じに錆びていますが、使用上問題はない程度ですので、軽く錆を落として防錆油を塗って終わりです。

 

ジェネレーターの隣にはドライブスプロケットがありますが、錆びが酷いですね。

 

取り合えず防錆を兼ねて、ベルハンマーをスプレーしておきました。

 

 

これだけでチェーンの音が静かになりますね。ほんとに驚きです。

 

チェーンを変えて、スプロケも丁数変えたりしたいけど、そこまでお金をかける必要もないかな?って思う。

 

後日、チェーンとスプロケ外して丸洗いしたら十分だろう。

 

カブはいくら頑張ってもカブです。高級なチェーンやスプロケを使うことはしません。

 

部品にお金掛けるより、整備に手を掛ける方が絶対に良い!(個人的見解です)

 

何でもかんでもお高いパーツがベストではないってことです。

 

勿論、ホンダで開発した純正部品が一番手間もコストも掛けて設計されているけど、そこにはコスト削減が大前提にあるので、社外のアフターパーツとは細かな部分では劣るところも多い。

 

しかし、だからと言って、社外品がベストとも言えない。

 

重要なのは『精度』と『品質』です。

 

精度が悪いものって部品点数が増える程誤差が大きくなって、末端では大きなズレとなります。

 

例えば0.01mmの誤差がある部品が全部で100個あるとして、それを組み合わせると、0.01mm×100か所=1mmのズレが現れる可能性があります。

 

1mmって大したことないって感じるかもしれませんが、1m進むと1mmズレるとして、例えばロケットで月に行くと38万kmなので、着陸地点が38kmズレることになる。

 

これはヤバイでしょ?

 

小さな誤差だと思っても結果的に積み重なって大きな誤差になることもある。

 

ズレの怖い所はそこじゃなくて、右に1mmズレ、左に-1mmズレた場合、左右の長さは±0となり、誤差が相殺される。

 

だからズレてないと思っているだろうが、中心点は1mmズレてますからね💧

 

 

話は逸れましたが、きちんと整備し、調整した機械はスムーズに動くし、負荷も少ない、異音もしない。

 

 

このカブにはお金ではなく、直せる部品は直し、劣化したゴムや樹脂のパーツは交換し、綺麗に直した状態にすることで新車以上の状態に持って行けたらと思っています。