石油ストーブの修理②と③ | Engineer’s Laboratory

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先日の石油ストーブ修理断念という悲しい結末を迎え、エンジニアの汚名返上ということで2台まとめて修理します。

今回のターゲットはDAINICHI製 FM-105Fと FM-104Fです。

比較的新しい業務用ストーブです。

見た目的にも綺麗な感じでした。

それではFM-105Fから作業開始です。


まずはコンセントを挿してみる。
デジタル表示が「HHH」の点滅です。
どのスイッチを押してもリセットされません。
取りあえず空になったタンクに灯油を少量入れて、みるが改善されない。

取説もないのでネットで検索するとPDFがダウンロード出来た。

「HHH」の点滅には2種類あり、不完全燃焼防止装置が4回作動すると1秒点滅になり、更に3回不完全燃焼防止装置が作動すると再点火防止機能とやらが働き、リセット出来なくなるそうです。

ちょっと待てよ。リセット出来なきゃどうにもならないよね。

修理は販売店へということだが、販売店に依頼すれば1万以上は取られるよね?

まずはリセットの方法を探ることに。
私の予想では基盤にリセット機能が隠されていると思う。

ネットの力を活用したところ、ダイニチ製の家庭用ファンヒーターで同様の事例が発生し、リセットしている動画を発見!

メーカー同じならイケるのが暗黙のルール。

それではバラします。
ここからは自己責任ですので・・・。

まずは側面の吸気口を外し、内側のパネルも外します。
すると基盤が見えます。

基盤の4芯コネクタを抜きます。これは上部のファンに繋がる配線です。

次に側面のビス4本を外すと上半分が外れ、ヒーターの大事な部分が見えます。

結構ホコリが溜まっているのでエアブローしました。
ショートしたり、発火する可能性があるのでホコリは綺麗にしましょうね。

基盤を眺めると、タクタイルSW発見!
これと、とあるスイッチを同時に長押しすると、リセット完了です。

この作業は電源を入れた状態で基盤を触るので感電しないようにしなければなりませんね。

デジタル表示が「HHH」から通常の温度表示に変わりました。

では不完全燃焼の原因を排除しに参りましょうか。

燃焼が悪いということは空気、燃料のバランスが崩れていること、センサー関係の誤作動ってのが一般的ですね。

ここからは他のブログでも紹介されていますので詳しくは書きませんが、フレームロッドやノズルを分解掃除します。
そうそう、電源入れて点火させた場合は気化器にヒーターが内蔵されていて以上に高温です。
私は指先が焦げましたのでくれぐれもご注意を・・・orz

ノズルもそこそこ汚れていたので掃除して元に戻して点火!普通に点火出来ました。

しかし、5分程でエラー「E02」や「E03」が表示されるようになりました。

これは燃料不足を知らせるものですので灯油が少なかったのか?

灯油を補給するがこのエラーが頻発する。

燃料があるのに燃料不足ってことは詰まってる。

タンク内を覗くとゴミが漂っていた。

フィルターとタンクの掃除が必要と判断。

フィルターはノズルから逆に配管を辿れば見つかります。

タンクに固定しているビスを外し、引っこ抜くと一番底の部分に直径1cm程度の吸い込み口があり、そこにメッシュのフィルターがありました。
真っ黒です。

これを綺麗に掃除して、タンクの中の灯油を別の容器に吸い出しました。
これが結構汚い!

灯油はドラム缶に保管されることが多く、そこに鉄やサビ、塗料の破片が溜まります。
透明なはずの灯油が茶色です。

これで綺麗さっぱりできたことですので、組み立てて、新しい灯油を入れ、点火!

心なしか炎の勢いも良く安定したように感じます。

これで復活です。試運転で1時間程度運転しましたが問題なさそうですので、もう一台も作業しました。

型番がほぼ同じFM-104Fです。操作パネルのデザインが微妙に違う程度で造りは同じようです。
と言うことはやることは同じですね。

フレームロッド、ノズル、燃料フィルター、タンク内のゴミを綺麗にし、全体をエアブローでホコリを取って点火!
こちらもバッチリ直りました。

タダで貰ったストーブ3台のうち、2台は復活しました。

新品だと5万/台くらいのものなので、中古としてもそこそこの値段で取引されているものです。

捨てるのは簡単ですが、直せば使えるってことも大事なことだと思いますね。

こういう石油ストーブをバラしたり、修理したりする場合には資格が必要みたいです。
『石油機器技術管理士』というもので、2日間の講習で貰えるみたいですね。


今回の故障の原因は汚い灯油を入れ続けたことでフィルターが詰まっただけだと思います。
メーカーもゴミが詰まりにくいようにフィルターの面積を広げるとか、掃除出来るようにしておくなどの配慮が有ってもいいと思った。

逆に買い替えや修理の頻度を増やしているってことはないと願いたいですけどね。

壊れたら捨てる前にちょっと調べて見るのも良い事だと私は思います。