インテル社のAI向けCPUはどうなったのか? | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

今年の7月くらいに、「AI対応PCの行方はどうなる? -インテルの巻き返し」という記事を投稿しました。

その経緯を要約すると、

今年の新たな業界の流れとして、「Copilot PC(AI対応PC」を作るためには高性能NPUAI演算専用チップ)を搭載したCPUが必要だったわけですが、

当初インテル社からリリースされていたCPUでは、NPUの性能が足りなかったため AI対応PCに採用できずOMG

その時点ではクアルコム社の「スナップドラゴン」というCPUだけがAI対応PCの要件を満たしていたため、業界は急遽スナップドラゴンに流れそうな状況でした。

しかし、王者・インテル社が黙ってみているわけもなく、AI対応PCの要件を満たす新CPUを発表し、

さてさてこの年末PC商戦ではインテル社の巻き返しなるか?


・・というのが夏時点での状況でした。

そしてもちろんすでに、インテル新CPUを搭載した Copilot PC がいくつかのメーカーから発売開始されています。smile


しかし。

インテル社が満を持してリリースした、大いに期待の寄せられた新CPUだったのですが、

ふたを開けてみると、正直ちょっとガッガリな仕様だったのですOMG

いやもちろん、AI対応PCの要件を満たしています。搭載しているNPUのTOPS値(1秒間に何兆回のAI用の計算処理ができるかを示す値)は48TOPSとなっており、要件であった40TOPSを軽くオーバーしています。

ところが、簡単に言うと基本性能が前のモデルからぐっと下がってしまったのですOMG

例えば、ほぼ最高性能モデルであるCore Ultra 7の最上位モデルを、一世代前のものと 今回の新しいものとで簡単に比較すると  

モデル 総コア数 ハイパースレッディング 定格周波数 最大周波数 最大熱設計電力
新型(Core Ultra 7 268V 8 (=4+0+4) なし 1.4 3.7 37W
旧型(Core Ultra 7 175H 16 (= 6+8+2) あり 1.4 5.0 115W

 

ということで、コア数は減りガーン、ハイパースレッディング(1つのコアで2つのコアのような振る舞いをさせる機能)がなくガーン、クロック周波数は下がりガーン、まあでも熱電力効率は良くなった笑い泣き - というのが簡単な要約といえると思います。
※詳細に性能を見たい方は Wikipediaの Meteor Lake(旧型)と Lunar Lake(新型) の記事がお勧めです

・・もちろん私はまだ実機で試していないので、体感的にどうなのかは分かりませんが、コア数がぐっと少なくなったことにより複数の重めの処理を並行して行ったりすると、差が出ると思います。

当然、4Kの動画編集などをすると結構違いが出てくるかと思われます。


う~ん、こういう感じだと、ちょっとメインマシンとしてインテル社の新型CPUを搭載したCopilot PC(AI対応PC)を買うのは気が引けてしまいます。。OMG

私のようなタイプの人間(PCオタク出身、現在も仕事・家庭でPCを多用)に敬遠されてしまうようだと、インテル社の将来は大丈夫なのか
と思ってしまうわけですが_

やっぱり。。こんな記事が出ていましたOMG
インテルCEOのゲルシンガー氏退任 過去最大赤字で事実上の引責

さて、こうなってくるといよいよ本当に40年以上続いてきたインテルx86アーキテクチャに見切りをつけて、スマホなどで使われているARMアーキテクチャに移行するしかないのか。。

と思ってしまいますが、まだ、もう一社、気を吐いている会社がありましたsmile

AMD社です。

AMD社は長年、CPUとしてはインテルx86アーキテクチャと互換性のあるCPU製品を、インテル社よりも高いコスパで提供し続けてきてくれたわけですが、

今、AMD社が出している最新のCPUは、なんと、AI対応PCの要件を満たしてかつx86アーキテクチャとの互換性を維持しつつも、基本性能がインテル社の新モデルよりも高いのですSurprise

その名も「AMD Ryzen AI 9 シリーズ」です。

こちら、なんとコア数12個でハイパースレッディング対応ですので、実質24コアとして動作します。
最大クロック周波数 5.1GHzでインテル社の同クラス製品より高く、それでいて電力効率も デフォルト28W と優れているのですsmile ー 現状、ほぼすべてにおいてインテル社の新CPUを上回っているのではないでしょうか。

もちろん、このCPUを搭載したノートPCもすでに発売されています。

以下の製品などは、カタログスペックとしてはほぼ文句なし、今すぐPCを買う必要があるなら私はこれを買うと思いますsmile


ただ、現時点では、このAMD社の新CPUを採用したPCは、全体的に これまでのAMD製CPU搭載製品よりも値段が高めな印象です。Surprise

これまで、「コスパがいいからAMD製CPUを採用した製品を買う」という買い方がポピュラーだったと思いますが、

現在、AIにこだわる限り、AMD製CPUの方が性能が上という状況のため、インテル製との逆転現象が起きているのだと思います。

まあそれでも 今買うなら、AMD製のAI向けCPU搭載モデルが一番「外れなし」の選択になるような気がします。


では私はそのPCを近いうちに買うのか?ということについては、

最後に個人用PCを購入したのは約1年半前(関連記事)ですが、

今年はギター+アンプにPCを買えるほどのお金をつぎ込んでしまいましたので_

まああと一年くらいは我慢かな、と考えております_