一年くらい前に書いた記事の中で、「本気でプロモーション(昇格)を狙っていく」と書いたのですが、
結果的にはプロモーションはおろか、昇給率やボーナスの面でもあまりいいものではなかった というのが前年度(2023年7月~2024年6月まで)の結果でした
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なので、自分のふがいなさ、だらしなさにガッカリしておりましたが、
実は、うちのチームはおろか、うちの部内全体でも、今回は誰一人プロモーションされなかったことがわかりました
ということは、たとえどんなに頑張ってどんなにすごい成果を出したとしても、プロモーションはなかった、といえるかと思います。
なぜなら、(ベンチャーなどでは違うかもしれませんが、基本的にアメリカの大企業においては)Promotion budget(昇格のための予算)というのは各部署ごとに毎年割り当てられ、その予算の範囲内で可能なプロモーションを マネージャー間で協議して決めるというプロセスになっていると言われており、
それは平たく言うと、プロモーションできる人数は毎年限られている、ということになると思います。
つまり、全員がメチャクチャがんばって全員がものすごい成果を出してきても、全員をプロモーションするということは不可能で、
ちょうど、学校の5段階評価の成績表と同じで、「5がとれる人は何人」「4がとれる人は何人」・・と最初から決まっているというような、相対評価になっていると思います。
・・したがって、うちの部署の誰もプロモーションされなかったという状況から言えることは
1. うちの部署には Promotion budget(昇格のための予算)が割り当てられなかった
(ただし、その理由はわかりません。うちの部署が他の部署に比べて極端にダメだったということなのか、それとも部門全体で昨年に続きノープロモーションだったのか、そのあたりの事情は不明です)
2.プロモーション予算がなかったということは、(憶測の域を越えませんが)Merit increase (昇給)やボーナスの予算も同様に、例年や他部門に比べて低めだったと考えられる
なので、今回プロモーション(昇格)されなかった、昇給率やボーナスが思わしくなかったからと言って、それがそのまま「評価が悪かった」という意味ではない、と言えるかと思います。
まあ、いずれにしても、金銭的なことは抜きにして、私自身が 前年度の自分の出した成果に対してプロモーション(昇格)させてもらえるほどの結果だったとは思っていませんので、結局私自身の昨年度の「挑戦」はダメだったというのが最終結果だと思います。。
なお、ついでに言いますと、
プロモーション(昇格)というのは上に行けば行くほど難しくなるわけですが、その理由も 上記の「昇給のための予算が決まっている」ことに関連していると思います。
ジョブレベルが低い人をプロモーション(昇格)させる費用は、レベルが高い人をプロモーション(昇格)させるよりも安く上がる(昇格により上がる給料の額はそれまでの給料の〇〇%プラス、というように計算されるため、もともとの給料が安い人の方が昇格後の給料の増額が安くつく)こととなり、
例えば新卒の、エントリーレベルの若い人を二人プロモーション(昇格)させることによる給料の増額は、シニアレベルの部長を一人プロモーション(昇格)させてその部長の給料のを上げるよりも安い、という現象が起こり、
だったら若い二人分のモチベーションを上げてあげた方が、部長一人のモチベーションを上げるよりも来期の部全体の成長につながると考えられるのも不自然ではないと思われます。
(※上記は実際の数値をもとにした例えではありません。感覚的な例えです。実際のPromotion feeの計算はもっと複雑だと思います)
というような状況から、必然的に ある一定以上のレベルからは極端にプロモーション(昇格)が難しくなる、という現象が発生していると思います
「でも、例えば部長だった人が突然退職したり異動したりして、それまで課長レベルだった人が、その空いたポストにポンと入る みたいなことが世の中では普通に起きているのでは?」
というご意見もあるかと思いますが、
そういう場合、うちの会社の事例ですと、ジョブレベルは据え置きで、ジョブタイトル(肩書)だけが変わるらしいです。
つまり、肩書きが突然偉くなっても給料は変わらず、給料を変えたかったら成果を出して、ジョブレベルが上がるプロモーション(昇格)を目指しなさい、ということのようです
・・この体制も、うちの会社の独自の特殊なものであるとは考えにくく、おそらく多くの(アメリカの)会社では普通のことであると思われます。
ということで、私のパフォーマンスをベースに考えると まあこれ以上のプロモーション(昇格)は難しいのですが、
それでもやっぱり、もう一つ上のレベルを目指し続けたいと思います
人間、上を見なくなったらそれ以上の成長はなくなってしまうと思いますし、ましてや私の場合は上を目指してとてつもなく努力を重ねて、結果的にやっと現状維持、くらいが現実的なセンかと思います