「アメリカ人はよく喋る」と私は常々思っていました
もっともそれは、英語という言語の性質上、特に話し言葉で話すと文章が長くなりやすいとか、
最初に結論を言ってから理由を後付けする文脈の構造上、後から後から思い当たることをポンポン追加したくなるため話が止まらなくなりやすいとか、
色々な背景があると思いますが、中でも私の上司は相当喋る人だと思います
彼がミーティングに入って仕切ると、まず時間通りに終わりません
・・長時間話すからです。
彼と1:1ミーティングをするときは、最初にこちらの言いたいことを一気に言わないと、まず自分の話を聞いてもらうチャンスはないものと思うべきです
彼のマシンガンのような話を聞いているだけで30分くらいすぐに経ってしまうからです
・・あまりにもいつもそんな調子なので、そもそも、アメリカン人とはみんなこうなのか、それとも私の上司が突出しているのか、
だんだん分からなくなってきていました。
しかし、どうやら彼自身もそのことを自覚しているのだということがわかる出来事が、昨日ありました
そのエピソードを簡単に記載させてください。
それは、チームミーティングが始まる前の、ミーティングルームでのことでした。
きっかけは、そのミーティングの司会をする人(Aさんとしましょう)が、彼のPCだけミーティングルームに残して (おそらくトイレか何かに行って)本人が席にいない状態だったのですが、
誰かががふざけて「Hey A, I know you are there. Let's get started!(ようAさん、そこに居るのは分かってるぞ。さあ、始めようか!)」と言い出し、
それに便乗して上司が「You know, each PM has special capability, like what Mr. A is sharing - he can be invisible. (各PMはそれぞれの特殊能力を持っているのだよ。今Aさんがやって見せているように、姿を消すことができるとか、ね。)」
と言ってきたのですが、
「じゃあ、あなたの特殊能力は何? (So what is your special one?)」
と誰かが返したところ、上司はすかさず
「メチャクチャ喋ることだ (speaking a lot!)」
と返してきて、みんなとっても納得したのでした。
・・とりあえず自覚はあったか、という意味合いの納得でしたね。
ただ、彼の話の内容は物凄く濃くて かつ的確なので、じっくり聞き入る価値は十二分にあると思います
もっとも、「今1分だけいい?」と上司に言われて、いいです と言うとそこから10分以上ずっと彼の話になったりすると、結構予定が狂うこともありますが