この3月は、アメリカでは(おそらく世界的にも) Woman's history month に定められており、
各地で女性の歴史を見直して、称賛して、ジェンダー平等などを推進する、といった活動が行われているようです。
日本では、毎年3月8日の「International Woman's day (国際女性デー)」に、女性の功績を祝福するイベントが各地で行われているということですが、
少なくとも私が日本に住んでいた4年前は、かなり限定的なイベントだった印象があります。
(覚えているのは、うちの会社の日本法人で 3月8日に女性にミモザを配ってくれていて、最後は男性にも配られましたが「必ず女性に渡してください」と言われました。ただそれも、外資系企業だったため そのような国際的なイベントに積極的だったからだと考えられます)
・・おそらく日本では、国際女性デーというものの存在さえ知らない人も少なくないような気がします。
一方のアメリカでは、それなりに浸透している印象で、少なくとも 知らない人はあまりいないのではないかと思われます。
市内の高校の校舎の中にも、以下のような 高校生が描いて掲示したと思われる大きな掲示物があったり、
ある教室の入り口には、歴史を作ってきた女性たちの紹介がされていたりしています。
そしてうちの会社ではかなり Woman's history month に力を入れており、
先日行われた うちの部門のAll hands(全体総会)にて、10分程度の時間をとって、以下のようなスライドを使って、参加者(約580名)に 女性の功績について考える機会が与えられました。
また、そのAll handsの中で、20分おきくらいに突然問題が提示されて、例えば
「世界で最初に宇宙に出た女性の名前は?」とか
「女性初のノーベル賞受賞者は?」といった質問が出され、全員が回答することを要求されました
※すみませんが、私はほとんど回答できませんでした。。
それでも、歴史的女性のクイズはダメだったものの、私はジェンダー平等に大いに賛成ですし、
歴史を作ってきた女性のみならず、あらゆる女性の功績を尊敬しています。
そもそも、染色体の組み合わせがちょっと違う(性が違う)というだけで、待遇とか対応といったものに違いが生じるのは根本的におかしな話だと思いますし、
それに、私の周囲には超優秀な女性がゴロゴロしておりまして、
例えばうちの部署では女性マネージャーの方が多くてしかも間違いなくインパクトの大きさは 私を含む男性陣よりもはるかに上だったりします。
我々の組織のトップ(タイトルは「プレジデント」)も女性ですし、
そういえばうちの会社の日本法人の社長も今は女性の方が着任されたようですし、
漫画「島耕作」シリーズにおいても、現在の社長と一期前の社長はどちらも女性ですね
とにかく、「実績」「実力」といった観点から見ても、女性は素晴らしいと 私は周囲を見ながら感じています。
ただ、我々のプレジデント(※うちの会社ではなぜかプレジデント=社長ではありません。プレジデントというタイトルは、社長の下の下に相当する役職になっているようです)の女性は
「現在、アメリカの人口比率は女性が51%、男性が49%です。しかしながら、わが社をみると、その人口比率は反映されていません。」
と言って嘆いていました。
いずれにしても、より女性が 本来の能力を発揮して活躍できる世の中にしていくために、
こういった機会をきっかけにして多くの人々の意識に訴えて、
結果的に世の中全体がより良くなっていくように努めたいところです。