昨日、うちの会社の人事部のトップから、米国の社員向けにサプライズなアナウンスメールが出されました。
Discretionary Time Off - discretionary とは、各自の裁量による みたいな意味になります。 Time offは休暇のことです。
つまり、休暇を各自の裁量に任せる制度、ということになります。
どういうことかと言いますと、
「有給休暇を何日付与する」とか「病気による休暇は何日まで認められる」とか、そういった休暇日数の縛りをすべてなくし、
極端に言えば 何日休んでもいいし、「有給が残り何日」といった概念がなくなるという制度です。
これに伴って、いままで存在していた休暇申請用のツールも廃止になり、
新入社員でも 35年勤続の社員でも、使える有給に差がない。。というより有給休暇日数という概念がない、ということになります。
※ただし、休暇を取るにあたってマネージャーの承認は必要になります。
・・この新しい制度、短絡的に考えてしまうと、「だったら1年中休みにしたっていいじゃん!」みたいなことを誰もが思うわけですが、
仕事の成果を出せなければクビになるこの会社では(というかアメリカの一般的な企業では)、
休んでばかりいたら、仕事の成果が出せなくて 結果的にクビになるので、
「有給があと何日残っている」みたいなことは そもそもどうでもいい世界だと思います。
成果が出せていないなら、有給があろうがなかろうが クビになりたくないなら土日も返上して仕事をやり続けるしかないでしょうし、
上司が期待する成果をだせるなら、別にいくら休もうが構わない、というスタンスでした。
そういう世界だからこそ、このような日本の一般企業ではおそらく恐ろしくてできない制度を展開できるのだと思います。
なのでおそらく、このDiscretionary Time Off を導入しても、少なくともうちの部署はなにも変わらないと思います。
単に、休暇を取る際に いままでやっていた形式的な休暇申請ツールへの入力が不要になったことが、変化と言えば変化になると思われます。
ちなみにこの制度が導入されるという話は、一般のニュースなどでも広く報道されております。
内緒話でもなんでもありません
また、このDiscretionary Time Off をすでに導入しているアメリカの企業はいくつか存在し、うまくいっているそうです。
まあ、ランチの話題としては「これからは毎週 月曜日と金曜日は休むことにしてみようかな~」とか「100日連続で休んで大陸を回ろうかな」とか、大きな話で盛り上がっておりますが、
現実には、我々が休む日数は、これまでとほとんど変わらない結果になると思われます。