役に立たないけれども欲しいもの | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

日本にいてもアメリカにいても、おそらく多くの人は「全く役に立たないのは分かっているのに欲しいもの」というのがあるのではないかと思います。

私にとってのそれはラズパイ4でした。

ラズパイとはクレジットカードサイズの極小PCで、主に電子工作の土台として使われることが多い、安価なPCです

 

しかも、メモリ8GB搭載の、ラズパイの中で最も高いモデルが欲しかったのです。

なぜラズパイ4(8GBメモリ搭載)が欲しかったかと言えば、

ラズパイで、Windows 10 が実使用に耐え得る速度で動くかどうか検証したかった

ただそれだけです_

ラズパイ4は、高いとは言えAmazonで見る限り1万7千円くらいでした。

そして もしその1万7千円のマシンでWindows 10が普通に使えるレベルで動作するのであれば、

なにも10万円、20万円出して高価なPCを買わなくても、ラズパイ4でWindowsマシンの代替になる、

と思ったのでした。

本当にその仮定は正しいのか?

2万円未満でWindowsマシンを手に入れるというロマンは実現するのか?

・・という、つまらない実験のためだけに、ラズパイ4が欲しかったのです。笑い泣き

なお、私はすでにラズパイ1やラズパイ3を持っているのですが

うちの奥さんが誕生日のたびにプレゼントしてくれました・・なんて素敵な奥さん

流石にラズパイ1や3ではWindows 10 は使い物になりませんでした。メモリ1GBでしたから、まあ当然の結果でした。
Windows 10 を使い物になるレベルで動かすならば、メモリ8GBが最低ラインかと思います

ただもっとも、仮にラズパイ4(8GBモデル)でWindowsが実使用に耐え得るパフォーマンスで使えたとしても、

私自身はすでに複数台のWindows PCを持っていますので、

ラズパイ4をWindowsマシンとして実際に使う予定はありません

・・したがって、この検証も遊び以外の意味はないのです 笑い泣き

もっと言えば、普通のラズパイの使い方(WindowsではなくLinux系のOSを入れて、電子回路の実験をするなど)ならば、今持っているラズパイ3で可能です。

ということで、私にとって「ラズパイ4(8GBモデル)を入手する」というのは何の実用的な意味もない、言ってしまえば無駄遣い以外の何物でもないことなのです。_

さすがに無駄遣いで1万7千円は痛いです。


・・しかししかし、分かってはいても、どうしても、やってみたくて仕方がない・・ そういう感情って、ありますよね?_

そこで考えたのは、現在贅沢嗜好のために使っている出費を1万7千円分抑えて、そのお金でラズパイ4を購入するならば問題ないだろう、ということでした。

私が消費している贅沢嗜好品というのは極めて限定的ですが(そもそも日々ほとんどお金を使っていません)、唯一心当たりがあったのが、

うちの奥さんが夕食の際に1日1本だけ出してくれる、ノンアルコールビールでした。


ノンアルコールビールは、日本であればまとめて買えば1本60円くらいで飲めていたと思いますが、

アメリカでは 日本製ノンアルコールビールは輸入品なので当然高くつきますし、

バドワイザーのノンアル版のまとめ買いでようやく1本1ドルくらい約100円~140円)です。

とりあえず、1本飲むのを我慢すれば、100円セーブしたと換算し、これを170回繰り返せば1万7千円分浮かせたこととなり、

ラズパイ4購入という、実用的意味のない贅沢を許すことができる、と考えました。laugh

ということで、毎日夕食のたびに、ノンアルコールビールを我慢したらメモ用紙にしるしをつけて、170回への挑戦が始まったのでした

なお、開始日が12月25日になっているのは、クリスマスプレゼントがラズパイ4だろうと勝手に期待していたところ 違うものだったので、ラズパイ4は自力で手に入れるしかないと判断し、この活動を始めたからです笑い泣き

もちろん、ノンアルコールビールを飲んでしまった日(例えば誕生日とか)はカウントしません。

そして結局、日本旅行に行く日(6月26日)までに、155 までたどり着きました。

・・少し170到達できていない状態・・だったわけですが、

日本に旅行に行った際に、秋葉原の電子パーツ店で、ラズパイ4(8GBモデル)が1万3千円程で売られているのを発見。
※千石電商という店でした。電子パーツ店の聖地・秋月電子のすぐ近くにあります。なお秋月電子ではラズパイ4は品切れでした。


これならば、Amazonで$170で買うよりも安く、かつ私が到達した155で十分に購入可能でした。

ということで、欲しいと思ってから2年以上の年月を経て、ついにラズパイ4を入手できたのでした。ニコニコニコニコ

しかも全く無駄な出費をすることなくlaugh
ノンアルコールビール代をそのままラズパイ4代にすり替えただけですからね


いやあ、ラズパイ4、素晴らしいです。smile

この小ささでCPUはコア4つの1.5GHz、メモリ8GB、デュアルディスプレイ出力対応、USB-C充電、USB3.0インターフェイス、ギガビットイーサネット対応、Bluetooth5.0対応など、これはもうPCとして行けそうなスペックですsmile

さて、果たしてラズパイ4で Windows 10 を動作させたらどうだったのか、についてはまた別記事にしたいと思います。