彼は、日本育ちのアメリカ人。
本人曰く「4世」ということで、また母親は当時日本語を話さない(話せない?)人だったそうで、ともすればそれほど日本語がうまくならない状況だったのかも知れませんが、
実際にはまさに「ペラペラ」
で、日本の文化にも深く精通されている方でした。
そう言えば私が3年前に今のチームに入った時、たくさんの方からWelcomeメッセージを頂きましたが、その中に彼からのメッセージもあって、
「I can speak Japanese」と書いてあったのですが、
その時私は、彼の名前と顔写真を見て、「うっそ~~
」と実は思っていました。(ごめんなさい)
よく、「コンニィチィワァ」と「オハヨゥゴザァマァスゥ」しか言えないのに「fluent Japanese (日本語が達者)」とかいうアメリカ人もいるので、きっとその類だろうと思っていました。![]()
しかし実際に会って話してみると、彼の日本語力は本物で、十分に日本で純粋な日本企業でさえも働けるレベルでした。
・・もっとも、後から聞いてみれば 4歳くらいから高校くらいまで日本に住んでいたという事で、それならばそりゃあ日本語が本格的にうまくなるのも頷けます。![]()
仕事の関わりとしては、
同じ部署ではあるものの、同じチーム(課)や同じグループ(部)ではない状況だったため、残念ながら関わることが少なくなっていました。
たたし、プライベートとしての関りはあって
、
日本の漫画をたくさん貸していただきました。
特に、ドラゴンボールシリーズを貸していただいたのは大きく、それによってうちの子は大のドラゴンボールファンになったのでした![]()
彼にドラゴンボールのコミックを借りなかったら、うちの子は今もドラゴンボールのことを知っていたかどうかさえも微妙です。
また、近年では「バガボンド」と「スラムダンク」を借りていました。
私は「バガボンド」は日本にいた頃に部分的にしか読んでおらず、今回初めて通して読むことができました。
うちの奥さんも読むつもりだったのですが、彼女がまだ日本から戻ってこない間にコミックを返す必要が生じ、結局彼女は読めずじまいでした。![]()
・・それらのお返しとして、うちの子が購入した「鬼滅の刃」を全巻お貸ししようと考えていましたが、
そうこうしているうちに彼の日本移住が決まってしまい、結局お貸しすることができませんでした。
さて、彼が日本移住を決心した理由は、
本人曰く「子供たちに日本の文化をもっと体験してほしい」ということ、また彼自身も日本で働くことに興味があったこと だったようです。
確かに、アメリカで生まれた子供に、アメリカに住んだまま日本の文化を伝えるのはかなり難しいのが現実だと思います。
いくら、家の中で日本語を話し、日本のTVなどをネット経由で見たりしていても、現実的に学校や友達、外でのショッピングやアクティビティのすべてがアメリカベースである以上、
結局子供たちは遅かれ早かれアメリカ文化に偏っていき、日本語もろくに話さなくなるのが現実だと、ここにいる誰もが口をそろえておっしゃっています。
(そういう意味では、3年経ってもいまだに日本文化に固執しているうちの子は、ある意味希少かも知れませんが。。それも時間の問題だろうといわれています。)
また、彼の「日本で仕事をしてみたい」という気持ちも理解できます。
あれだけ完璧に日本語が話せて、「ドラゴンボール」「バガボンド」「スラムダンク」といった日本の漫画を全巻揃えるほど好きで(アメリカでそれをやるのはお金のかかることです)、日本のストリーミングTV放送も良く見ていて、日本の良さも悪さも理解しているのであれば、
一度は世帯として日本に移住して、日本で働いて、日本の文化を子供たちに体験させてあげたいと考えるのは、ごく普通の流れではないかと思います。
ただ一方で、私個人としては寂しい限りです。
数少ない、日本語で話せる、日本の漫画の話さえも通じる
、同僚というよりは希少な友人としての色の濃かった存在でした。
最後の送別会では、いままでアメリカでこんなに日本語をしゃべったことがないのではないかというほど 彼と日本語で話し
、
帰りは家まで車で送ってもらってしまいました (本来 私が彼を家まで送ってあげなければいけない立場でしたが・・ってそれも日本人的な発想なのかも知れませんが。)
それでも、彼が日本で成功することは間違いないと思っています。
能力的にも、人格的にも、またパッションとか親切さなどの感情的な意味でも、彼はほぼ非の打ち所がない人だと思います。
もしもうまくいかないことがあるとすれば、それは環境が合っていないとか、ゴールが合っていないとか、そういう類の相違だと考えられ、
いずれにしても最終的な成功は間違いないと思っています。
彼と彼の家族の今後の活躍を、本当に期待しています。
