現在うちの奥さんのメインPCとして使ってもらっているのが、以下のHP製のPCでした。
このマシンは、日本で2018年に購入したものでした。
このマシン、個人的には物凄く気に入っていたマシンで、当時としては基本性能が極めて高く(4コアのCore i7、メモリ16GB、SSD512GB、13.3インチタッチスクリーンなど)てWindows11も正式にサポートされているスペックでした。
ところが、内蔵バッテリーがほぼ壊滅状態になり、
モバイルノートとしては使えなくなってしまったのです。
この夏、日本への一時帰国旅行も計画しており、
このマシンではちょっと困るだろうということで、
現在 リーズナブルな値段で購入できる、新しいラップトップPC(ノートPC)の購入を検討しました。
うちの奥さんのPCなので、
独立したGPU(グラフィック用のプロセッサ)が必要とか、メモリ32GBが必要といったことはない状況ですが、
とりあえず
ー 16GBのメモリ
ー 512GBのSSD
ー 13.3インチ以上14インチ以下のタッチスクリーン
ー 1.5kg以下でコンパクト
といったところは必須条件となっています。
で、上記を満たすラップトップPC(ノートPC)は、600ドル未満(6万円未満)でも結構出ており、
その気になればすぐに決められるのですが、
やっぱり、コスパのいい、同じ値段ならば少しでも高性能なマシンを選びたいところです。
そこで、最初に目を付けたのが以下のマシンでした。
こちら、Lenovo製の2in1(タブレット形状にもなるタイプ)で、我々の条件をすべて満たしています。
しかし。
私としては、一つ引っかかるポイントがあります。
それは、CPUが第11世代のCore iシリーズだということです。
現在の最新のインテルのCPUは第12世代です。
・・「一世代前のモデルである」こと自体は全く問題ありません。
むしろ、家電などもそうですが、一世代前というのは最もお得な場合が多いと思います。
最新モデルは必ず高い価格設定がされるわけですが、
型落ちとなった1つ前のモデルはガクッと値下がりすることが多く、それでいて性能的にはまったく現役、という場合が非常に多いからです。
注意しなければならないのは、そのモデルチェンジが いわゆる「劇的な進化」「全くの別物」「世代交代」といったようなものの場合かと思います。
その「劇的な進化」が、たとえ少々高くついても購入するに値する場合には、上記の話は変わってくるかと思います。
・・そして、インテルのCPUの第11世代と第12世代の差は、実はその「劇的な進化」なのです。
第12世代からは、「Pコア(高性能コア)」と「Eコア(低消費電力コア)」の両方を内蔵し、状況に応じて使い分けるという画期的な新機能を備えています。
また、プロセスルールが第11世代までは長年14nmでしたが、第12世代から10nmとなり、根本的に効率化・省電力化が図られています。
このプロセルールの進化は大きいです。
(※モバイル向けCPUの方は第11世代でも10nmのようですが、いずれにしても第12世代への進化は大きいようです)
(ちなみに過去の大きな進化は、第7世代から第8世代になった時でした。それまで2コアだったモバイル用CPUが、そこを境に4コアになりました。また、Windows11のサポートは第8世代以降となっています。)
ということで、今後長く使うことを考えると、第11世代のインテルのCPUを搭載したPCを今購入するというのは、言ってみれば「マラソン大会で11位だった(10位まで入賞と仮定して)」「電車のホームに着いた瞬間に電車のドアが閉まった」みたいな後味を味わうことになるかと。。
・・なので、どうしたものか、と思っていましたが、
いい解決策がありました
それは、インテルのCPUではなく、AMDのRyzen CPUを選ぶ、ということです。
現行モデルのRyzen CPU (昨年発表)は、すでにプロセスルールが7nmであり、コア数がもともとインテルのものよりも多く、同じグレードならばRyzenの方がほぼ上、と言われています。
しかしながら、ブランド力のせいか、Ryzen CPU搭載モデルのほうが安いのです。
そこで我々が選んだマシンがこちら。
最初に選んだマシンとほとんど同じですが、CPUのみがRyzenになっています。
それでいて、値段が少し安いのです。
ところがなんと、CPUのスペックを比較すると、スペック的にはRyzenのほうがはるかにいいようです。
CPU | Ryzen7 5700U | Corei5 1135G7 |
---|---|---|
コア数 | 8 | 4 |
Processor数 | 16 | 8 |
最大クロック | 4.3 GHz | 4.2 GHz |
標準クロック | 1.8 GHz | 2.4 GHz |
キャッシュ | 8 MB | 8 MB |
TDP | 15W | 12W |
それにしても、ノートPCなのに物理コア8個って。。時代が流れる速度のなんと速いこと。。
もちろん、ベンチマークや実使用感でそこまで差がつくかはわかりませんが。
それにしても、6万円前後でこんな素晴らしいマシンが買えるらんて、素晴らしい時代ですね。