(アメリカの会社は7月が年度初めなので、年俸が提示されるのは8,9月位になります)
実は私は心ひそかに、2年連続のプロモーション(昇格)を目標にしていました。
無理のある目標であることはもちろんわかっています。
そもそもプロモーションの予算というのは決まっているので、例えば全員が物凄いパフォーマンスを同じ年度に発揮しても、全員がプロモーションされるということにはならない仕組みです。
・・なので、暗黙の了解的に、プロモーションはどんなに早くとも3~4年に一度くらいであり、もちろん入社後10年たっても一度もプロモーションされない人も珍しくないそうです。
ましてや私の場合、周囲の人たちは全員 私よりもはるかに優秀で仕事ができる人ばかりですから、プロモーションを考えること自体すでに身分不相応であると自覚しています。
しかし、それでも、「志は高く、生活は質素に」 - それが私の今の生き方です。
(ちなみにこの言葉は、長友佑都選手のおばあちゃんが 長友選手によく言っていた言葉だそうです。10年くらい前に読んだ本に書かれていたのですが、なぜか忘れることなく今も私の中に定着しています)
世界のトップクラスのエンジニア集団の中で、2年連続プロモーション・・今の私にとってはそれ以上はないほど高い志です。
その高すぎる志ですが、実は3か月くらい前に現実味を帯びてきたのです。
それは、私のマネージャーとの1;1で、以下のように言われたからです。
「先日、リーダーシップチームで行われたタレントセレクションミーティング(=優秀な人を選別するミーティング・・というのがあるらしいです)にて、ジェネラルマネージャーがあなたの名前を出してきました。ミーティングではほぼ全員一致であなたはいい仕事をしている、という結論になりました。おめでとう!」
これを聞いて、私はドキドキしてしまいました。
(それって、もしかして2年連続プロモーションされるっていうこと??)
と思ってしまいました。
そして先日、ついにマネージャーから成績発表がありました。
結果は・・

残念、2年連続のプロモーションとはなりませんでした。
やっぱり、そんなに世の中甘くはないですよね。
それでも、提示していただいた年俸の金額は悪いものではなく、モチベーションを上げるには十分なものでした。
※なお、アメリカの会社では、昇給額0・ボーナス0ということも起こり得ます。
昇給額はその人の前年度のパフォーマンスで上下し、ボーナスは0を基準にして よりよい仕事をした場合のみ付与されるという考え方になっています。
・・思えば、20代の頃に日本で最初に就職した組織では、昇給率は年齢と学歴と勤続年数で固定されており、ボーナスもその年の組織全体の業績に応じて倍率が固定されていました。つまり、素晴らしい仕事をしても 首にならない程度にサボっていても、給料・ボーナスは変わらないというシステムでした。今にして思えば、それで社員のモチベーションを上げるのは無理があるかと思います。。
そういうわけで、年俸には満足しているものの、やっぱりプロモーションされて「シニア エンジニア」の称号が欲しかったな・・というのが本音です。
まあそう簡単なものではないことはよくわかっていますし、「シニア」レベルになってしまうと期待値もぐっと上がってしまうので 今はこれでいいのだと考えて、再び来期はプロモーションしてもらえるように、志を高く持ったまま頑張っていきたいですね。