Windows 11発表に思う。。 | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

先日、新しいバージョンのWindows、Windows 11の発表を見ました。

個人的にはこれは「仰天」しました。

理由は3つ。

1.Windows10が最後のWindowsだと公言されていたはずだったということ

2.アンドロイドOSのアプリが動作するなど、予想外の機能が追加されるということ

3.当初、2019年以降に発売されたPCでなくてはWindows11がインストールできないといわれたこと




捕捉しますと、
1. Windows10が最後のOSだと公言していた
に関しては、2015年当初「今後Windowsはモダンアップデートという形をとり、半年に一度大幅な機能拡張などをリリースするが、Windows11,12,13... というようにはならない」と発表されていたと思います。

現実的には、5年10年とアップデートを続けるうちにきっと、Windows10はもはや原型をとどめないような別物OSになり、それでもバージョン情報を見ると「Windows10」と書いてある、みたいな状況になると思っていました。

・・多分、マイクロソフトのマーケティングの弁明としては「今回の変更はあまりにも大きく、ユーザーの混乱を避けるために11と命名しました」といった感じかと想像されます。

しかし、こういう未来がいずれくることは、2015年のWindows10発表の段階で想像できていたことではなかったのでしょうか。

もちろん、今後もずっとWindows10をサポートし続けるなら実質問題はないと思います。
しかし、こちらを見ると、以下のように書かれていますね。


・・・あと4年ちょっとでサポート切れか!!
最後のOS新規インストールと信じていた個人ユーザーからの非難の嵐になるのはもちろん、問題は、最後と信じてWindows10を導入した大企業になると思います。
数千人、数万人規模の社員とその端末PCを抱える大企業にとって、OSの入れ替え・互換テストにかかる費用は目の玉が飛び出るようなものですので、これは大事件になると思います。

ただ、マイクロソフトが「公言」を覆したのはこれが最初ではありません。
IE8、Windows8.1の時にもサポートポリシー変更が発表されて大きな波紋を呼んでいたかと思います。


まあ、マイクロソフトに限らずですが、「公言」も眉に唾を付けながら聞いた方が良さそうです。


2.予想外の機能追加
公言を撤回してまでリリースする新バージョンですから、予想を上回る新機能盛りだくさんでなくては困りますが(笑)、そこはさすがに素晴らしく、「11」の名を冠するにふさわしい進化を遂げていると思います。
公式ページのビデオを見ると、ワクワクしてしまいます。
あれ?でも日本語訳の公式ページにはビデオへのリンクがないみたいですけど。。

アンドロイドOSのアプリを、なんとアマゾンのアプリストアからダウンロードして実行できる
UIはほぼ別物となり、スタートボタンが左下でなくなったのを含めて極めて直感的になった
音声による文字入力を追加(大幅強化)し、逆にコルタナはデフォルトで排除された
・アンドロイドOSなどのように、ウィジェットが使えるようになった(Windows7からの復活?)
TeamsがOSに統合された
・IE、Skypeが消えた




3.2019年以降に発売されたPCでなくてはWindows11がインストールできない?
これはどういうことかと言いますと、Windows11のハードウェア最小要件によれば、以下のように書かれています。


しかし、TPM2.0というは実は2019年以降の新しめの技術なのだそうで、当然2018年以前のPCには(マザーボードを交換しない限り)搭載されていないことになります。
TPM1.2であれば、10年くらい前から存在するのですが。。

私がメインで使用しているこのデスクトップPCも、この要件を満たしていません。

なお、TPMというのはマザーボードに直付けされているチップで、暗号化キーの生成やデジタル署名の検証などに使われるものになります。
TPMを搭載されているPC/マザーボードとそうでないものがあり、付いていないPCに関してはパスワード保護など別の方法で代用することになると思います。


とにかく、TPM2.0が「推奨」ではなく「必須」要件という事は、Windows11がインストールできる人は結構限定的になってしまうのでは。。

と思っていた矢先、以下のニュースを見つけました。
Microsoft Discloses TPM Chip Requirements For Windows 11

この記事によると、その要件は変更され、「TPM2.0は超おすすめだけれど、とりあえずTPM1.2搭載ならOK」ということになったということでした。

なんだよ。。。と思いましたが、とりあえずWindows11をインストールするために新しくPCを買う(かもしくはマザーボードを置換 - でもそれをやるとだいたいCPUやメモリもアップグレードせざるを得ない場合が多いですよね。。)必要はなさそうなので、まあ良かったです。





最後に、「奇数番号のWindowsは成功する」ジンクスについてですが、果たして11を奇数番号のWindowsとしてカウントするべきか微妙だと思います。
以下にざっと記載しましたが、そもそもWindows10が、9に相当する位置づけだったはずなので。。

Windows.X - 実質世の中へのお披露目になったWindows。「Windows搭載パソコン」が発売されるようになったのはほぼWindows3.1からだった。

Windows NT - 実はネイティブで動作する(DOSを使わないでNTカーネルで動作)ようになった最初の本格的Windowsクライアントだったが、一般ユーザーにはほとんど知られなかった

Windows 2000/XP (NT) - 初めて一般PCユーザーにNTカーネルのWindowsが受け入れられた

Windows Vista (NT - その重さと使いにくさに多くの人が落胆した

Windows - 復活のWindows

Windows - 過去最大のUIの変化だったが、全く受け入れられなかった

Windows 10 - 最後のWindowsとして、安定した地位を築いた

Windows 11 - ?

さて、Windows 11 の運命やいかに。。