他の部門に異動するべきか否か | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

先日、突然 昔のマネージャーだった方からメールが来ました。
15年前にアメリカで働いていたときに私のマネージャーだった方で、生粋のアメリカ人です。

その内容は、
Hope you’re surviving things these days! We have a couple of openings in our team, and I thought of you! It would be great to work with you again! Let me know if you’re interested!
元気でやってますか? 我々のチームにはいくつかの募集中の職があり、私はあなたにどうだろうと思いました。もう一度あなたと一緒に働けたら素晴らしいです。興味があったらぜひ教えてください)
というものでした。

・・15年の時を経て、今もこのように誘ってくださるのは本当に有り難いことです。

なお、8年くらい前にも彼女のチームに空きポジションができて声をかけてくださったことがあり、その時も応募して6人くらいのマネージャーとオンライン面接をしていただきましたが、私の力不足で採用には至りませんでした。
(※うちの会社のシステムでは 採用担当のマネージャーの一存で人を採用することはできません。面接を行った他のマネージャー全員が「採用」と言ってくれないと採用されません


私自身の気持ちとしては、いつかまた彼女のチームで働いてみたいとはずっと思っていました。
一緒に働いていた期間は2年くらいでしたが、彼女の素晴らしい交渉力にいつも感銘を受けていました。
また どうしてかわかりませんが、彼女は私ごときの技術力をいつも高く買ってくれて 本当に信頼してくれたので、私も常に全身全霊で取り組もうという気持ちになれたものでした。

しかしながら、もちろん今 彼女のチームに応募するつもりはありません

何と言っても、今のチームに採用してもらってまだ2年も経っていない状況です。
今のチームにしてみれば、本来ならば現地人(アメリカに住んでいる人)を採用する方がはるかに手続きも簡単ですぐに戦力になれたはずなのに、あえて日本在住だった私を採用してくださり、移住費用を負担してくださった恩返しができているとはとても思えません
半年くらい前にプロモーション(昇格)させてくれたのも、これからもっと今のこのチームで活躍してほしいという期待を込めてしてくれたのだと思います。

必要としてくれている限りは、最低でもあと数年は今のチームで頑張らないと、恩返しにならないと思っています。

・・アメリカの文化的背景として、「恩返し」とか「3年一区切り」的な発想はないのかも知れません。
いい待遇のポジションがあればたとえまだそんなに長く貢献していない状態でも平気で新しいポジションに応募するのが常識なのかも知れません。

でもやっぱり、本質的に日本人である私には、そういう行動(日本人的には恩を仇で返すような行為に見えるような動き)はやっぱりできません。
正直今のチームは要求が高度過ぎてかつ政治的なしがらみも結構あるので、楽ではないのですが、そもそもうちの会社の開発チーム群の中でそんな簡単で楽なチームなどあるはずもなく、逃げ道などありません。


もう一つ、上手くいく転職のコツというのは「今の仕事が嫌だから転職する」のではなく「その新しい仕事をやってみたくてしょうがないから転職する」という気持ちがきっかけになっているならば、上手くいく確率が高いといわれています。

そういう意味でも、今回声をかけてくださった仕事というのは今の仕事と同系統の仕事なので、「その仕事をやってみたくてしょうがない!」というようなモチベーションが湧くものではありません。

ということで、今のチームの今のポジションでいつまで続けられるのかまだ見えませんが、どんなに短くともあと数年は続けたいですね。