15年前にアメリカで仕事をしていた時は「生活は日本の方がいいけれど、仕事はアメリカの方がいい」と思っていました。
日本の方が住みやすいし、サービスなども丁寧だし、食事も美味しくて安いし、生活はやっぱり日本がいいけれど、でも仕事はアメリカの方がやりがいのある仕事が(少なくともうちの会社では)できると思っていました。
しかし今、気が付いてみると、アメリカでの生活が嫌ではなくなっています。
もちろん細かい部分で日本での生活の方がいいと思える部分はいくつもありますが、根本的に「アメリカに住んで生活する」ということが特に問題のある事ではなくなっています。
これは、うちの奥さんの存在によるところが大きいと思われます。
彼女のおかげで、時にはアメリカ生活でトラブルが発生して 一人だったらパニックになっているであろう時も、一緒に一生懸命対応してくれるので、以前に比べて精神的にも安心できます。
また、毎日工夫を凝らしながら料理をしてくれるので、日本にいた時と変わらないレベルの上質な食事をとることができるのも大きいと思います。
日本の場合、たとえ自身で料理をしなくても、今ではリーズナブルな値段で体にもよくておいしい食事を、買ってくるなり外食するなりすることができると思いますが、アメリカの場合そうはいかないと思います。アメリカでは、外食ということになると体にいいとは言いにくい料理が多かったり、高かったりします。日本の牛丼チェーンのようなものも存在しないですし、コンビニ弁当も存在しません(それ以前に、日本に存在するようなコンビニというものはほぼ存在しないと思います)
しかし、今はうちの奥さんの料理のおかげで、その問題は皆無となっています。
しかも彼女の料理の腕前は確実に上がっており、さすが10年以上毎日料理をしてきてくれたという経験と、そしてアメリカにいながらして日本の食事のように旨味やコクのある味を出すテクニックがこの一年で大幅に向上していて、とても美味しいです。
一方で、「仕事はアメリカの方がいい」という思いは、今少し変化を感じています。
レベルが高すぎる要求と、非常に複雑な状況下での難しいコミュニケーション、多すぎる仕事と激しいプレッシャーに、時々気が遠くなりそうになります。
日本ではここまで仕事できつく感じたことはなかったのではないかと思います。
ただ、冷静に考えると、そもそもこの仕事が簡単なものではないことは理解した上で来たのですし、これほど自身を成長させることができる環境もないと思います。
やりがいという意味でも、すくなくとも私自身にとってはこれ以上やりがいのある仕事はまず考えられないほどやりがいのあることだと思っています。
そういえば、うちの子には「どんなことでも(例えば学校の授業などでも)楽しいことと思って取り組むことが、成功の秘訣なのだ」ということを言い続けていました。
そう言っている本人が、今の仕事を楽しいことだと思いながらやらないことには何の説得力もありません。
ここはもう一度、仕事がたとえどんなに厳しい状況であったとしても、「そもそもこの仕事は楽しいことなのだ」と自分に言い聞かせて、当面は「仕事もアメリカの方がいいし、生活もアメリカの方がいい」と思ってやっていけるようにしたいところです。