リモートでのOS再起動で大丈夫なのか | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

ところでWork from homeを毎日やっていると、会社にあるPCをリモートで再起動する必要があることがあると思います。

しかしリモートでのマシンの再起動は、どうしてもマシンの電源を一度落として再度入れるというわけにはいかず、「OSの再起動」を使って マシンの電源を落とすことのないまま再起動する以外にないと思います。

なので人によっては、「マシンの電源を落として完全にシャットダウンして、本当にクリーンな形で再起動したいのにOS再起動ではそれができないな。。」と思われるかも知れません。

しかし実は、Windows 10の場合、実は「OSの再起動」のほうが、「一度完全にPCをシャットダウンしてから再度電源を入れてOSを起動する」よりも完全な再起動になります。(設定がデフォルトの場合)

・・そのことはあまり知られていないようなので、簡単に紹介します。


実はWindows 10には、「高速スタートアップ(Fast statup)」という新機能があります。(正確にはWindows 8以降の新機能です)

この「高速スタートアップ」は、PCをシャットダウンして再度電源を入れて起動する場合に発動します。(※設定を変更して発動しないようにすることもできますが、デフォルトでは発動します)
一方、OSの再起動(Restart)では、この高速スタートアップは発動しません

ではその「高速スタートアップ」とは何か、ということですが、OSのブートの中でも最も時間のかかる、デバイスドライバのロードと初期化を短縮する機能です。
OS終了時に前のデバイスのイメージをディスクに記録しておき、次のOSブート時にはそれを読み込むことでデバイスドライバのために費やす時間を短縮する、という仕組みです。
(※もしもデバイスを置換したりした場合には、当然次の一回目の起動時にはその機能の恩恵にあずかれないかと思います)
なお、この高速スタートアップにより、OSの起動時間は概ね20~30%くらい短縮されるようです。

ということは、Windows 10でOSの再起動(Restart)をした場合は、この高速スタートアップが発動しないため起動が遅めになるということですが、むしろデバイスドライバのロードや初期化を最初から丁寧に行うということでもあり、もしも再起動前になにかしらデバイスドライバの状態でおかしなことになっていた場合、それを解消できる可能性があるといえると思います。

つまり、デフォルトでは「OSの再起動」の方が、「OSをシャットダウンしてから電源を入れてOSを起動する」よりも、よりクリーンな起動ということになると思います。


ちなみに、設定を変更することで「OSの再起動」を選択しても高速スタートアップを発動させるように設定を変更することはできないようです。
おそらくそれは、アプリのインストール直後に再起動を要求されることがあるかと思いますが、その際にデバイスドライバを更新したり、デバイスドライバの初期化を行う必要があるアプリがあるからだと思います。

なお、「シャットダウンしてから新たに起動」させるときに高速スタートアップを無効にするには、コントロールパネルの電源のオプション?(すみません、日本語UIの正確な訳が今わかりませんが)の電源ボタンの動作の選択?を選び、以下のような画面で赤線部分の選択を変更することで変更可能です。
ちなみにコントロールパネルからではなく、「設定」から辿っていっても結局このコントロールパネルの画面に行きつくことになります(笑)




ということで、一度シャットダウンして電源を入れて起動しなくても、OS再起動で(というかデフォルトではOS再起動時のみ)デバイスドライバの初期化はされるので、安心?だと思います。