いまのアメリカの会社から、今の仕事のオファーをいただいたのがちょうど一年前でした。
一年前はまだ、日本に住んで、日本で年末年始の準備をして、日本の両親のお墓参りに行っていました。
あれから一年、人生というものが一年でここまで変化するものだとは思わなかったといえるほど、今、違う人生を歩んでいます。
この一年、特に後半の半年間は素晴らしい期間でした。
何が素晴らしかったかと言えば、うちの奥さんが生き生きしていたということです。
彼女はもともと、どんな環境でもその環境下で楽しみや喜びを見つけ出して自ら行動していく、素晴らしい人だと思いますが、それでも生活基盤をアメリカに移すことをずっと昔から切望していたことを私は知っていました。
もちろんアメリカに引っ越してきたことによる新たな苦労も多々あるとはいえ、やはり、彼女の眼の色が日本にいた頃と違っているのがわかります。
彼女の希望を一つ、叶えることができた - それは私の人生の中でも、最も大きな達成の一つと言えると思っています。
それができただけでもう、今年は素晴らしい年だったといえると思います。
うちの子に関して言えば、今年だけとってみれば、彼に試練を与えてしまった年でした。
本来であれば言葉の通じる日本の小学校で、日々普通に平和に過ごせていたはずでした。
しかし、長期的に見れば、必ず、彼の人生にとってとても重要な年だったと きっといつか思ってくれる時が来るであろうと信じています。
うちの子は私に似て比較的スロースターターであり、そしてある時を境に一気に追い付き追い越していくタイプだと思います。
彼にとって、この年が有意義な年であったと思ってもらうために、我々両親が諦めないことが重要だと思っています。
最後に私自身に関して振り返れば、この人生の中でこんなにも頑張ったことはおそらくありませんでした。
いままでやったことのない仕事を、英語だけの世界の中で、もう後戻りできない状況の中で、この体で、本当にできるのかという不安との闘いから始まった今年のこの挑戦、とにかく何が何でもやるんだ という気持ちだけで突っ走ってきました。
現状まだまだですし、世界の天才エンジニア集団みたいな同僚たちにはいまだ遠く及びませんが、それでも、確かに形にできたこともたくさんありました。
たぶん、「このくらいが自分の限界だ」と去年まで思っていた限界を、今年は越えられたのではないかと思います。
それでもまだまだ、高校時代の友人達にはまだかないませんし(高校時代の43人の友人達は、今いる会社のエンジニアたちと客観的に比較しても、負けていないと思います)、今の同僚たちにももちろんかないませんが。。
来年は、今の限界を、越えていかなくてはいけないと思います。