クリスマス休暇をラズパイで楽しむ | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

アメリカではクリスマス休暇は 日本のお正月に相当する重要な休暇です。
さすがにうちのチームでも、本日働いている人はいないようです。

私も今日という今日は、思いっきり休暇を満喫させていただいています。

とりあえず今一番やりたかったこと・・「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」は、昨日コンピューターミュージアムで購入したラズパイ ZERO W を使って電子制御プログラムを作ってみることです。

うちの奥さんも「開けてみたら」と言ってくれたので、今日は思いっきりラズパイ ZERO Wを堪能します。

ところでラズパイ ZERO Wというのは、これまで発売されていた通常サイズのラズパイに比べて大きさが4分の1くらい(6センチ×3センチくらい)の極小PCです。
しかしながら、初代のラズパイとほぼ完全互換で、しかもWIFIとBluetoothがついているというシロモノです。


(ラズパイ3とラズパイ ZERO Wを並べてみた写真です)

これくらい小さいと、完全に何かの制御専用として組み込むことが簡単になると思います。
いままでのラズパイだとLANポートやフルサイズのUSBポートが4つついていたりしたため組み込み機にするには若干大きめだったのですが、ZEROなら問題ないと思います。

・・何を作るか、夢が広がります。。

さて、さっそく開封してみると、ラズパイ本体以外に、ケーブルとケースが付属していました。
ラズパイ ZERO WはマイクロUSBのみでかつ、HDMI出力端子もマイクロHDMIなので、これらのケーブルがないとすぐには使えません。(もちろん元々持っていれば問題はありませんが)



そしてケーブルを接続し、過去にラズパイ3で使用していたSDカード(OSセットアップ済み)を挿入して起動してみると。。




見事に動作しました。
さすがにラズパイ3と比較すると動作はもっさりなのですが、こんな小さな基盤だけで完全にGUIのLINUXが動作してかつ、ネットにもWIFI経由でつながるのは感動です。

そして電子工作の実験ですが、これまでのラズパイに比べて少しやりにくいです。
というのは、外部入出力用のピンヘッダーが、オス端子になっていないので、以下のような部品を入手してつけないと実験には不向きだと思います。


今回は穴に直接オスのピンを差し込む(動かすとすぐ外れますが、その場で試すだけならOK)方法で実験しました。
しかし本来であれば、ZEROではない普通のラズパイで実験・開発を進め、完成したらラズパイ ZERO Wに部品を半田付けして固定するというのが正しいと思います。

まずやってみたのが、定番のLEDを使った実験です。
クリスマスのイルミネーションを意識して、2種類のLEDを交互に点滅させるようにしてみました。


コードはこんな感じです。


そして、小型サーボを動作させる実験もしてみました。
小型とはいえ、サーボを動作させるにはそれなりの電力が必要なので、やや大きめの電源を使用しないと途中でラズパイが落ちてしまいます。


プラモデルと合わせると、こんな感じのことも可能ですね(笑)



まあ今回は実験なので、しっかりガンダムの本体に組み込まなかったので、ちょっと見栄えが悪いですが。。
しかし、ラズパイ ZERO Wならば小さいので、本格的にやるならプラモ本体にラズパイを組み込んで、サーボを複数個使って手足を動作させることも可能そうです。
プラモの重さと、ラズパイZERO Wを入れられるスペースが確保できる大きさとのバランスが微妙ですが、1/100くらい(マスターグレードくらい)の大きさで胴体が大きいモビルスーツ、例えばズゴックやゴック、もしくは1/144でもゾックやジオングのような大きいものなら組み込めそうです。

ちなみにコードはこんな感じです。


それこそ、我々が高校生だったころは、こういった制御を自分のプログラムから行うことは簡単ではありませんでしたが、今は素晴らしい時代になったもので、開封からここまでやるのに数時間でできてしまいました。

素晴らしい、クリスマスイブの楽しい一日を満喫させていただくことができました。