例えば以下のCPUもミュージアムで展示されていたものですが、これは8088というとても有名なCPUで日本のNEC製でした。

なお、8088というCPUはインテルで設計されたCPUですが、日本人受けしやすいCPUだったと思います。
なぜなら、8088というCPUは「外から見たら8ビットCPUなのに、中身は16ビット」というエコなCPUだったからでした。
どういうことかと言うと、通常「16ビットCPU」とは、データの転送を16本の端子で行い、また内部のレジスタ(計算対処のデータを格納するところ)のサイズも16ビット、ということなのですが、
この8088は、内部のレジスタは16ビットなのに、データ転送のための外部端子は8本(8ビット)という構成になっています。
なので、ハードウェア的には8ビット、ソフトウェア的には16ビット、といえるとても面白いCPUでした。
これにより、PCを作るハードウェアのコストは抑えつつ、でも実際にプログラムを作ったりする上では紛れもなく16ビットCPUという、いかにも日本人が好みそうな、効率重視のCPUだったと思います。
当時、シャープから発売されていたMZ-2000というPCは8ビットPCでしたが、のちに「MZ-2000 16ビット拡張キット」という、マニアの心をくすぐるキットが確か16万8000円で発売されたのですが、これは8088を搭載していました。
なので中には、「これは16ビット拡張ではない!サギだ!!」という声もあったのですが、むしろデータ転送の端子(データバス)が8ビットだったからこそ、もともと8ビットPCだったMZ-2000に16ビットCPUをつけることができたのであり、これは素晴らしいキットだったと私は思います。
また、以下のゲームは日本のnamco社製のギャラクシアンですが、1980年代からすでにアップル2に移植され、今なおこのミュージアムでは動作していました。
日本のゲームは世界的に見ても極めて優秀だと思います。

(何気にゲームが下手な私は アップル2のギャラクシアンで1面クリアできませんでした)
もう一つ、昨日のミュージアムの記事で紹介した、中学生のお年玉貯金でもなんとか買える値段だったシンクレア社のZX-81というマシンですが、

その中身に使用されているチップに、NEC社製、つまり日本製のチップがあったことがわかりました。

・・NECというとどうしても「日本国民のための標準機・PC98シリーズ」という閉鎖的なイメージが湧いてしまうのですが、1980年代前半から世界に向けてチップを出していたのですね。
ところで、そのシンクレアのZX-81というマシンですが、エミュレータであれば今でも開発が続けられていることを発見しました。
試しにこちらのエミュレータを動作させてみたところ、すぐに動作しました。
https://sourceforge.net/projects/eightyone-sinclair-emulator/

エミュレータ上ではありましたが、30年以上の時を経て、とうとうZX-81というマシンの振る舞いを体験することができました。
とってもクセが強くて使いにくく、PRINT文を10回繰り返すだけのプログラムの実行に5秒以上かかりましたが、1980年代らしくていいですね。