最初のころはただただ嬉しいという気持ちだけでできていた仕事も、今は正直時々押しつぶされそうな気分になることもあります。
やはり何といっても、求められる技術力のレベルとスピードが物凄く高いです。
当初は、最初の数か月で仕事に必要な知識はとりあえず大雑把には把握できたと思っていましたが、そんなものは氷山の一角でした。
その頃はまだ、今やっている新しいプロジェクトが始まっていなかったということもあって、限定的な理解だけでも仕事になっていました。
しかし今は、はるかに複雑な環境で動作する巨大なシステムと大量のデータに関して、激しいプレッシャーと短い期間の中で、期待通りに動作するようにしていかなくてはならない状況です。
PMやマネージャーからは、「そんな難しいことをそんな短時間でできるわけないだろう!」と言いたくなるようなことを次々と要求されます。
土日に、平日以上の長時間作業をしなければならないこともありました。
・・しかし考えてみれば、それは当然のことだと思います。
一応プロのエンジニアとして、しかも海外(日本)からわざわざ呼んでもらってやっているわけですから、そんな簡単な仕事、簡単な技術でできるような内容であるわけがないと思います。
それにPMやマネージャーの要求は、「ビジネス上どうしても必要なこと」を要求しているのであって、それを実現するのに難しい技術が必要かどうかは少なくとも最初は考えずに言っていると思います。
ビジネス上必要なことをシステム上で実現させるのは我々エンジニアの根本的なミッションですから、そのことに不満を言っているようではエンジニアとして失格だと思います。
そして、我々は言われたことを淡々と行うという立場ではなく、その要求に対して技術的な観点からフィードバックをしたりディスカッションしたりして、ビジネス的にも技術的にも最もいい形での実現をするために協業していく立場にあります。
不満を言う前に、まずは徹底的に話し合って、皆がある程度納得する形を考えてから実作業に入ることで、無駄なエンジニアリングワークも減らすことができるかと思います。
・・そうは言っても、やっぱり時には、疲れすぎて気が遠くなりそうなときもあります。
そんな時、手軽に自分自身を奮い立たせる方法として、古いPCの本を読む、という方法を最近は行っています。
私が中学生や高校生だったころに読んでいたPCの本を見ると、にわかにその頃の気持ちが蘇ってきます。
以下の本は「マイコンBASICマガジン」という、定価300円の月刊誌ですが、当時はこの本に載っているプログラムを自分のPC用に移植することで、いつの間にかプログラミングの基礎力を学んでいたものでした。
本当はただ、ゲームを無料で遊びたかっただけなのですが。

あの時の自分から見たら、今の私の仕事は夢の仕事だったはずです。
そんな夢の仕事を楽しまないなんて、実にもったいないことですし あの頃の自分の気持ちを裏切っているようなものだと、古い本を見ながら思います。
・・なお、いまだに私は、上記の本に出てくるような1980年代の8ビットPCのほとんどすべての名前はおろか、スペック、価格まで覚えています(笑)
例えば富士通のFM-7は、CPUが6809、RAM64KB、グラフィックは640×200ドットの8色、定価は12万6千円だったとおもいます。NECのPC6001はCPUがZ80互換、RAM16KB、グラフィックは256×192という変わった解像度で、価格は8万9800円でした。
大して記憶力がいいわけでもないのに そんなことまで覚えてしまうほど好きだったことの延長を、今仕事にしているわけですから、もっと今の状況に感謝して、もっと技術力をつけてよりいい仕事ができるように努力しなくては!
・・という気持ちに自分を持っていくために、古い本が役に立っています。
そんな古い本を見ていると、高校時代に一緒にプログラミングを勉強したクラスメイト達のことを明確に思い出します。
彼らの技術力は当時から本当に高く、当時彼らが書いたコードのことを思い出すと、正直私はいまだにあのレベルには追い付いていないと素直に思います。
もちろん、使っているテクニック自体は今の時代の方が高いものを使っていますが、そういうことではなく、根本的なコーディング能力として、いまだに私はあの頃のクラスメイト達のレベルに追い付いていないと思います。
そう、彼らのレベルに追い付きたいという目標もいまだに達成できていなかったことをこれを書きながら思い出しました。
疲れたとか言っている場合ではないですね。