夏休みの家族旅行の行き先に、うちを選んでくれて、約一週間、うちの奥さんと子供は一緒に観光旅行を楽しんでくれました。
私は、木曜日の夜と金曜日の午後だけの同行でしたが、彼らがわざわざうちを旅行先に選んでくれたことが嬉しく、夢のような数日間を過ごさせてもらいました。
現時点での私の最大の心配事は、うちの子が日本の友達と強制的に引き離されてしまったために、彼の心の中に生じると思われる、心の隙間でした。
うちの子が渡米してから一か月、「もうアメリカに住みたくない、日本に帰りたい」とは一言も言わずに夏休みを満喫してくれているものの、日本の友達のことを話題にしない日は一日としてありませんでした。
なので、彼の親友が旅行でこちらに来てくれるということは本当にありがたいことでした。
もう、旅費の半分くらいならうちで負担してもいいくらい、うちの子にとって重要なことでした。
その旅行が決まってからは、うちの子はまさに一日千秋の思いで待ち続けていました。
部屋には歓迎のデコレーションを施し、プレゼントを用意し、何をして遊ぶか詳細な計画を立てて・・見ている我々としては健気すぎて胸が痛くなるほとでした。
そしてついに彼らが旅行で来てくれて、それからの約5日間はほぼ期待通りに進行し、うちの子も、友達も、まるで双子の兄弟のように仲良く遊んでくれていました。
なお、木曜日の夜は野外で行われた無料の映画鑑賞会に行って、子供向けの映画を鑑賞し(しかし子供たちは途中でその公園内の遊具で遊んでしまいましたが)特別楽しい時間を過ごすことができました。

こうなってくると、彼らが日本に帰ってしまった後の日々がもぬけの殻のようになってしまうのではないかという懸念がありました。
しかし、今のところはこれまでと基本的に変わらず、アメリカでの最初の夏休みを満喫している感じです。
・・ただそれは、またすぐに彼らに会えるという気分になっているからのような気もします。
我々でさえ、現実にはどんなに早く会えたとしても来年の夏休みに今度はうちの子が日本に旅行した際に会えるかどうかだと理解しているにもかかわらず、なんだか彼らはとても近所に住んでいて、来週にでもまた一緒に遊ぶような気分になってしまっています。
子供の感覚ではもっと近く感じているはずで、それこそ次に会えるのはそれほど先のことではない印象を持っている可能性が高いと思います。
・・それは大人がいくら口頭でロジカルに説明しても消えるものではなく、子供の持つ世界観の中での感覚ですので、変えることはできないと思われます。
そしてきっと、2か月が過ぎ、3か月が過ぎ。。その中で、体感的に、アメリカに住んでいるということがどれほど日本に住んでいる友達から遠いことなのか、わかってくるものと思われます。
そうなったときの心のケアは、我々親の責任であり、そして、うちの子自身がどれだけ前向きにこの変化を受け入れてくれるかによると思います。