以前は、チェック(小切手)を使って支払いをすることが結構ありました。
例えば携帯電話代の支払いなども、毎月チェックを切っては郵送するという手段で支払っていたと思います。
そもそも当時は、自動引き落としなどは危なっかしくてできませんでした。
例えば解約したのにいつまでも引き落とされる、引き落とし額が違っているなどということはそんなに珍しいことではありませんでした。
なので必ず支払額を証明できるものは保管し、間違っていたらすぐに問い合わせて苦情を言わなくてはなりませんでした。
そういうことを少しでも避けるためにも、毎月こちらから金額を明記したチェックを能動的に送ることで、トラブルを軽減することにもつながっていたように思います。

しかし今は、チェックを使って支払うというシーンは激減しているようです。
以前は日々のスーパーの買い物でもチェックを切っているおばさんなども普通にいましたが、今は たまたまかもしれませんが、一度も見たことがありません。
先日の車の購入の際には、チェックを使って支払ったのですが、ディーラーのファイナンスの人に「ワォ、プライベート チェックかあ!」といって驚かれたので、「いやあ、昔はみんな使っていたから今も使うのかと思ったけど、この一か月間、チェックを使っている人を見たことなんだよね。。」といったところ、「そうだろう、そうだろう」と言ってニコニコされたので、やっぱりチェックでの支払いは、少なくとも個人の買い物レベルではレアな存在になったのだと理解しました。
なお、現金による支払いというのも、自販機でちょっとジュースを買う、というようなシチュエーションを除いてはあまりありません。
日本の1万円札に相当する100ドル札など、持ち歩く人はまずいないそうです。
残念ながら日本と比較して盗難のリスクの高いアメリカでは(というか日本の安全性が世界レベルで素晴らしいのですが)、盗めばすぐに買い物に使える現金は、大量に持ち歩くべきではないのです。
では何を使うかといえば、やっぱりクレジットカードが主流のようです。
ポイントやマイレージの溜まるタイプのクレジットカードで、すべての買い物や支払いを一つのクレジットカードでまかなう、というやり方をする人も少なくないようです。
・・このあたりの流れは、日本のそれと似ている傾向だと思います。
ちなみにTポイントやポンタポイントはアメリカにはありません(笑)
ビックカメラ、ヨドバシカメラも一部の地域で展開を開始しているようですが、ワシントン州にはないみたいですし、たぶんポイントという概念もないものと思われます。
しかしながら、私はまだアメリカの銀行に紐づいているクレジットカードを持っていません。
それは、アメリカでのクレジットヒストリー、いわゆる取引の履歴がないため、作れないんですね。
一度、マイレージが溜まるタイプのクレジットカードの作成を申請しましたが、しっかり却下されました。
(ちなみに10数年前は、一年くらいたったら 頼んでもいないのに銀行からクレジットカードが送られてきました。慌てて年会費を確認したところ無料ということだったのでまあよかったのですが、確か一回も使わなかったと思います。)
では買い物はどうしているかというと、デビットカードでほぼすべて完結させています。
デビットカードは、アメリカの銀行口座を作ることができればすぐに使えるようになりますので、クレジットヒストリーがなくても大丈夫です。
というか、デビットカードは、現在自分の口座にある残高の範囲でのみ支払いが可能なカードということだと思いますので、「返済能力がある、信用できる人かどうか」を証明する必要はなく、私のような新参者でも使えます。
実質的に、日々の買い物や支払いにおいては、デビットカードもクレジットカードも同じような使い方になるので、今のところはデビットカードだけでもあまり困ることはない状況です。
・・それでもやはり、ポイントがたまりまくっていた日本でのクレジットカード生活は、ちょっとMissします(笑)