なぜなら、その雇用元の会社の一存で取得できるわけではないからです。
残念ながら、現在のアメリカ国家は アメリカ国民でない人たちがお金を稼ぎにアメリカに来ることに対してあまり寛大ではないと思います。
特に現大統領は、ここに書くまでもなく、移民に厳しい方だと思います。
それでも、企業内転勤者向けのビザであるLビザは、比較的取りやすいビザだったと思います。
Lビザは、いわゆる外資系の企業の中で 例えば日本支社からアメリカ本社へ異動をする人を対象としており、さらに大企業の場合にはBlanket-L と呼ばれる「枠」のようなものがあり、この枠内の範囲で異動すれば比較的簡単に就労ビザが取得できるようです。
※なお、今回の私の場合は単純に部署異動を命ぜられて異動する、ということではなく、実質的には転職に相当する内容ですが、ビザとしてはLビザの範疇となります。
実際、10年前の最初のアメリカ本社への異動の時のLビザの取得は、今回に比べてはるかに簡単でした。
当時はおそらく支社から本社に異動する人が使用する申請書はテンプレート化されており、ひとりひとりのこれまでの仕事内容の詳細や、異動先での仕事の詳細といったことを説明する必要はなかったのだと思います。
ところが今は、いままでの仕事の詳細、これからの仕事の詳細、そしていままでの仕事で学んだことがどういう形で新しい仕事をする上での役に立つのか、なぜ外部の一般の応募者(アメリカ在住の、社外の人)ではなくてこの人でなくてはならないのか、といったことを説明した資料が必要です。
さて、ビザの申請プロセスは大雑把にまとめると次のような感じになると思います。

要するにI-129Sという書類がPetition (嘆願書)と呼ばれるもので、上記のように仕事の詳細説明などが記載された非常に重要な書類になると思います。
I-129S自体は米国本社側の弁護士が作ってくれるようですが、その方に必要な情報を詳細にお伝えしなければならないですから、私にとっては①の部分が結構大変でした。
さらに、①の段階でひとつ行き違い?が生じてしまいました。
本社側から送られてきたフォームは、Lビザの中でも L-1Aと呼ばれる、いわゆる管理職向けのビザを申請するためのものでした。
ちなみに管理職ではない、専門職向けのものはL-1Bになります。
それを受け取ったときは言われるがままに、大急ぎでL-1Aビザ申請用のフォームを記入しました。
AとBの違いについてはそれほど意識せず、まあこれを埋めよということなのでこれでいいのだろうと思って埋めました。
ちなみにそれを埋めるのは大変な作業でした。
現行マネージャーと、あたらしいマネージャーにも、私が記載するものと同じようなものを書いていただく必要があり(おそらく、私が記載した内容が正しいことを確認するためにそうしているのだろうと思われます)、二人に負担をかけてしまうこととなりました。
ところが一週間ほどして連絡があり、「よくよくあなたの仕事内容を見てみると、管理職じゃないみたいだし、L-1Bがふさわしいと思います。なのでもう一回、こっちの書類を埋めてください。」と言われてしまいました。
・・さすがに驚きました。
何と言っても、またも二人のマネージャーに負担をかけてしまうことが問題でした。
なのでそのあたりを交渉し、私が書いたものをもとにI-129Sのドラフトを作っていただき、それを二人のマネージャーにレビューだけしていただいて、もしそれでよければそのまま使う、ということになりました。
(最初からそれで良かったのでは・・と思ったということはもちろん言いませんでした)
なお、L-1AとL-1Bの実質的な違いは、L-1Bの方はビザの有効期限を1回延長できるだけ(最長5年)なのに対して、L-1Aの方は2回延長できる(最長7年)ところが違います。
(続く)