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ディスプレイで包装するの????

お菓子の箱に液晶ディスプレイが貼り付けられ、そのディスプレイにいろんな情報が表示される。

静的なパッケージもいいけれど、目を引くのはやはり動的なパッケージか?!

ちなみにこのディスプレイ紙のように薄い約2.5センチ×5センチの電子ディスプレーが30セント(約40円)ほどで製造できるらしい。。




安価な薄型ディスプレーを商品包装に利用(上)
Bruce Gain


近い将来、地元のスーパーマーケットのシリアル売り場はラスベガスの歓楽街のような様相になるかもしれない。ドイツの電子機器メーカー、シーメンス社が紙のように薄い安価な電子ディスプレー(写真) の技術を開発中で、完成すれば牛乳パックやシリアルの箱などの使い捨て容器のラベルに使用できるというのだ。

 シーメンス社によると、商品パッケージは今から2年以内に、印刷して作った何も動きのない現在のようなものから、小さくフラットな画面に画像やテキストが点滅し、価格や特別提供の案内、興味をそそる写真を映し出すデジタルメディアに変わる可能性があるという。

 シーメンス社の技術者アクセル・ゲルト氏は、「シリアルの箱に点滅する画像を見た子どもが、単に商品を欲しがるのでなく、『これが欲しい』と口に出して言ってくれることを期待している」と話す。ゲルト氏はパッケージメーカーにこの技術の導入を勧めている。

 紙のように薄いこのディスプレーは、高分子のフォトクロミック材料[光や熱により可逆的に色が変化する素材]でできていて、低い電圧をかけると電気化学反応が起こり、デジタルテキストや画像が表示される。電圧をかけるのを止めると反応が逆になり、テキストや画像を形成していた電子インクは見えなくなる――これが点滅の仕組みだ。電源には市販の超薄型バッテリーが使用され、表示内容は細長いメモリに保存される。

 ワイアード・ニュースは先月、ドイツのニュールンベルクでシーメンス社を独占取材し、その際にディスプレーのサンプル(写真) を見せてもらった。ディスプレーそのものは電卓の表示画面に似ているが、プラスチックでコーティングされた柔軟なカードに取り付けられていた。カード上のボタンを押すと単色のテキストが点灯し、ボタンを離すとテキストは消える。

 ゲルト氏によると、2007年には解像度80dpi(1インチあたりのドット数)のカラーディスプレーが、薬瓶などさまざまな商品パッケージに使われる見込みだという。3種類以上の画像が次々と現れ、簡単なアニメーションを表示したり、複数のメッセージを順番に繰り返したりするようになる可能性もある。さらに、2008年までに解像度が倍になるかもしれないと、ゲルト氏は見通しを語る。

 ただし、シーメンス社の新技術は、曲げられる小型ビデオ画面の先駆けになることはなさそうだ。電圧をかけてから、化学反応が起きて画像が表示されるまでに時間がかかり、ミリ秒単位で画像を変化させるような使い方はできないためだ。「ビデオの表示も可能かもしれないが、この技術は今のところ、そうしたものを目指してはいない」と、ゲルト氏は語る。

 このディスプレーの基礎となる技術に精通している科学者たちの反応は、慎重ながら楽観的というものから、やや懐疑的なものまで幅がある。シーメンス社は、ディスプレーに使うエレクトロクロミック材料[電荷を加えると色が変化する素材]を大量生産した場合の安定性や性能を示していないと指摘する研究者もいる。

 オハイオ州立ボウリング・グリーン大学のダグラス・ネッカーズ教授 は、「いわゆる『電子ペーパー』は以前から、世界中のさまざまな企業が注目しており、エレクトロクロミック材料でできた薄型ディスプレーの色再現性と製造性によっては、非常に多くの用途が考えられる」と話す。ネッカーズ教授は同大学の光化学センター の所長を務めている。「シーメンス社の新製品の価値が証明されるのは、安定した生産が可能になってからだ」

 メリーランド州アデルフィにある米陸軍研究所で有機材料を研究するジャンミン・シ氏によると、エレクトロクロミック材料をデジタル表示に応用する研究は30年以上前から行なわれているが、画像の応答時間が長いこととデバイスの不安定さが製品化への障害になっているという。有機材料の中でも光電子デバイスへの応用を専門としているシ氏は、「概要書を見たかぎりでは、シーメンス社はこうした問題をいくらか解決しているようだ」と述べた。

 しかし、かなり悲観的な意見の科学者もいる。シリコンバレーの新興企業でディスプレーと半導体の材料を扱っている米トリリオン・サイエンス社 のR・C・リアン最高経営責任者(CEO)は、シーメンス社の技術は「誇張されたもの」で、実際には画像の表示が遅く、視野角も狭い可能性が高いと述べている。「色素の安定性の関係で、屋外での使用に支障をきたす可能性もある」

 それでも商業利用に関しては、シーメンス社のディスプレーは基板のコストが非常に安いため、かなり有利だと言える。シーメンス社によると、米イーストマン・コダック社が開発した紙のように薄い約2.5センチ×5センチの電子ディスプレーは、1個あたりの製造コストが40ドルを超えているが、シーメンス社のディスプレーは1個あたり30セントしかかからないという。

(12/20に続く)

[日本語版:米井香織/高森郁哉]
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技術は進むって事ですね・・・

伸縮自在のシリコンができたそうな。

丸めて運べるパソコンや巻物状にして持ち運べるディスプレイ。

そのうち新聞は紙ではなくこういう素材に取って代わられるのかも知れないですね・・・・・


伸縮自在なシリコンで「丸めて運べるパソコン」も実現?


2006年 3月 7日 (火) 17:29

 いつか、コンピューターをくるくる丸めてかばんに放り込む日が来るかもしれない。そうなれば頑丈なチタン製のケースはもう必要ない。将来を見据える人々は現在、フレキシブルな電子機器に囲まれた世界を実現する構想を抱いている。こうした機器が登場すれば、最新の薄型ノートパソコンさえ不恰好に見えるだろう。

 その秘密は、電子部品の材料として使われるシリコンにある。シリコンはもともと硬くてもろい素材だが、100ナノメートル――人間の毛髪の太さの1000分の1に相当――という極薄のリボン状やワイヤー状に加工すれば、曲げられることがわかっている。さらにこのシリコンは、条件が整えば伸び縮みまでするのだ。

 曲がるシリコンワイヤーはすでに、曲がるコンピューター画面や電子ペーパーに使用されてきた。薄くて曲げられる軽量の部品を使うことで、画面の大型化を実現できるだけでなく、携帯性と丈夫さを同時に高められる。しかし、用途によっては曲がるだけでは不十分だ。回路も伸縮し、さまざまに変化する形状に柔軟に適合する必要がある。

 イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校材料科学・工学科のジョン・ロジャーズ教授 は、「次の新技術は曲げやすさに加えて十分な伸縮性を備えたものになる。伸縮性は曲げやすさや曲げ加工のしやすさとは異なる。紙は曲げられるが、伸ばすことはできない」と語る。

 ロジャーズ教授の研究グループが考案した技術(画像) では、ウエハーに極薄のシリコン素子を並べ、あらかじめ伸ばした状態のゴムを貼りつける。シリコンが貼りついたままのゴムをウエハーから剥がすと、ゴムがもとの大きさに戻り、シリコンに緩みが生じる。この結果、シリコンは蛇腹のような波型に曲がり、伸び縮みが可能になる(写真) 。この技術は『サイエンス 』誌の1月13日号で紹介された。

 ロジャーズ教授らも驚いたことに、この方法で加工した波型のダイオードやトランジスターは20%も伸び縮みさせることができ、伸縮を繰り返しても性能に影響は出なかった。それに対し、平らなシリコン素子は1%しか伸縮しない。これだけでも十分に素晴らしい成果だが、ロジャーズ教授は100%の伸縮性を目指している。

 「紙を上手に折り畳めば、蛇腹のようなひだの構造で100%の伸縮性を実現できる。われわれはただ、この考え方をシリコンに応用しているだけだ」と、ロジャーズ教授は説明する。

 「伸縮性のある」回路にはさまざまな用途が考えられる。たとえば、センサーを筋肉や生体組織に埋め込んだり、センサーで航空機の翼を包み込むといった応用が可能だろう。

 オレゴン州立大学化学工学科のチーハン・チャン助教授 によると、自由に曲げられるディスプレーや電子ペーパーは、数年以内に商品化される可能性があるという。

 「ウェアラブルな電子機器や太陽電池の可能性を語る人は多い」とチャン助教授は話す。「十分に効率的かつ安価になれば、将来は壁紙のように、ホームセンターで買ってきて貼っておくといったものになるだろう」

 同様に、センサーやディスプレーや照明などが、壁や今後現れる新構造物の表面を覆うようになるかもしれない。

 「これは現実的な話だ。かならず実現する日がくる」と、チャン助教授は語った。

[日本語版:米井香織/高森郁哉]
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お問い合わせ Oracle OpenWorld Tokyo 2006 レジストレーション事務局
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