数に関する語法上の注意
1) 単数と複数の使い分け 次の文のどちらがよいかで迷うことがある
a) We smell with our noses. / b) We smell with our nose.
a)は人間が複数の鼻を持っているような感じもするし、b)ではみんなで1つの鼻を共有しているようでもあるが、一般的傾向としてはa)が使われる。
2) 交換・交友関係を示す複数形 自動的に複数形になる。
We changed planes at Auckland. (オークランドで飛行機を乗り換えた)
Let's shake hands and be friends. (握手をして仲よくしよう)
3) 単数に扱われる数量の複数表現 まとまって1つの単位と見なされる。
Forty miles is a good distance. (40マイルといえばかなりの距離だ)
☆ 時の経過をいうときのyears, months, days, hoursは単数に扱われる。
Five years have passed since he left home. (故郷を出てから5年たった)
名詞の数
注意すべき複数形
A. 単複同形の名詞
1) 群居性の魚や動物 fishとsheepのほかsalmon, carp(コイ), trout(マス), deer(シカ)などがある。
Fish cannot live out of water. (魚は水中でなければ生きられない) <集合的>
Tom caught five fish / a lot of fish. (5匹の/たくさんの魚を釣った)
Sheep and sheep products are important exports of Australia.
(羊と羊毛製品はオーストラリアの重要な輸出品である)
Salmon lay their eggs in fresh water.
(サケは淡水で産卵する)
2) 発音が[z]で終わる国民の名 Chinese, Japanese, Portuguese
The chinese are a hard-working people. (中国人は勤勉な国民である)
B. 常に複数形の名詞
1) 対になっている衣類・器具 数えるにはa pair ofを使う。
I had breakfast in pajamas. (パジャマのまま朝食を食べた)
These scissors are sharp. (このはさみはよく切れる)
My grandfather always carries two pairs of glasses. (私の祖父はいつも眼鏡を2つ持ち歩いています)
2) 学問の名称 mathematics, economics, physicsなど、普通は単数に扱う。
Mathematics is his strongest subject. (数学は彼の最も得意な科目です)
3) -ables, -ingsで終わる名詞 valuables(貴重品)、earnings(収入)など。
She kept her valuables in the bank for safety. (貴重品は安全のために銀行に預けていた)
4) その他 単数・複数の扱いは一様ではない。
Every means has failed. (どう手を尽くしてもだめだった)
All possible means have been tried. (あらゆる可能な手段を尽くしてみた)
Bill took great pains to be neat. (身なりをきちんとしようと苦労した)
☆ pain(痛み)は不可算名詞で、体の局所の痛みのときは可算名詞になる。
Bad teeth often cause pain. (虫歯はよく痛む)
I have a pain in the shoulder. (肩が痛い)
She has pains all over. (体じゅうが痛い)
C. 複数形の場合にだけ別の意味になる名詞
It's bad manners to talk with your mouth full of food.
(口に食べ物をいっぱいほおばったままで話をするのは不作法です)
Did you have any trouble getting through the customs?
(通関手続きに面倒なことはありませんでしたか)
☆ 次の文のmannersとcustomsは上の例とは意味が違う。
Manners and customs vary greatly from country to country.
(風俗習慣は国によって大きな違いがある)
D. 文字や数字の複数形 原則として-'sをつけて表す。
I got five A's [eiz] in the last examinations. (Aを5つ取った)
※日本のプロ野球球団の広島カープは名前が単数形である。球団設立の当初「広島カープス」としたそうであるが、だれか物知りが「carpは常に単数形である」と注意したので改名したという話があった。
通性の名詞を受ける代名詞
1) baby, child a)性別が不明か問題にしないときはitで受け、b)性別がわかっているときはheまたはsheで受けるほか、c)性別を問題にしなくてもheまたはsheで代表させることもある。
a) She is expecting anotherbaby and hopes it will be a boy. <性別不明>
(彼女はまた赤ちゃんができますが、男の子であればいいと思っています)
Some people believe that the name given to an infant exerts a powerful influence upon its later life.
(赤ちゃんにつける名前はその子の将来に大きく影響すると信じている人がいます)
b) The sick child impressed everyone with her patience and good humor.
(病気の[女の]子は我慢強くおとなしいので、みんな感心した)
c) A baby should have one bath every day and if strong he may have two.
(赤ちゃんは毎日1回は入浴させるべきで、丈夫なら2回でもいい)
☆最近では次の形も見受けられる
A baby becomes irritable when he/she is sleepy.
(赤ちゃんは眠いとぐずります)
2) 人間を表す通性の名詞 性別がわかっていれば問題はない。その他の場合はa)heかsheの一方(主としてhe)で代表するのが普通であるが、最近ではb)he or she(書き言葉ではhe/she)も使われる。
a) We need to know more about the learner and his needs.
(学習者とそのニーズについてもっと知る必要がある)
Each teacher submits her report to the principal in person.
(各先生が報告書を直接好調に提出する) <女性教師が圧倒的に多い場合>
b) When a teacher gives his or her opinion on matters of politics and religion, it often infulences a pupil to think as he or she does.
(教師が政治や宗教に関して個人的な意見を述べると、生徒は感化されて教師に同調してしまうことがよくある)
Calling a person by his/her first name is part of being friendly.
(人の名前をファーストネームで呼ぶのは、親しみを示す気持ちの一環である)
3) 動物 普通はitで受けるが、(特に飼主などは)heまたはsheも使う。
I had apuppy when I was a boy and it/he was a wonderful pet.