6月19日
今日は作家・太宰治の命日…桜桃忌です
やはり…今年も雨…
ま…梅雨時ですので雨の日が多いのは
何ら不思議でもないのですが…^^;

学生時代
太宰について研究していた太宰大好きな私にしたら
その早すぎる死を
天も悲しんでいるかのような
捉え方をしてしまうのです^^;

享年38歳
命日は誕生日でもあるのです
こんな偶然にも
太宰の人生を思いやってしまいます…^^;

さて
太宰の『富嶽百景』に登場する有名な
「富士には、月見草がよく似合ふ」という一節の
月見草という花…!
これにはよく疑問符をつけられます

太宰が言った月見草とは
 本当の月見草なのか?
実は
 待宵草ではなかったのか?

どうなんでしょう…?

月見草とは
夕方に咲いて
明け方にはしぼんでしまうといわれる白い花
待宵草も
夕方に開花して
朝方にはしぼむといわれる月見草に似た花ながら
こちらは黄色い花

待宵草の種類は多く
 大待宵草(オオマツヨイグサ)
 待宵草(マツヨイグサ)
 小待宵草(コマツヨイグサ)
 雌待宵草(メマツヨイグサ)
なかなか見分けるのは難しそうです^^;
月見草も待宵草も同じアカバナ科の植物なので
仲間ではあるわけですが…

本当の白い花を咲かせる月見草を…
しかも夜の間しか見ることができない習性の花を…
本当に見たのか?という疑問は
推し量るのみですが…

いろいろな方の研究によれば
太宰が「月見草」と言った花は
実は「大待宵草」ではなかったか?
という見解が多いようです
大待宵草は午前中くらいでも咲いているとか…!
結局のところ
太宰はこの花を見たのではないか?という…

それを月見草、としたのではないか?と…

 ちなみに
 「待宵草」?…って「宵待草」?
 とか考えちゃいますよね…^^;
 「宵待草(ヨイマチグサ)」という植物は
 存在しないようですよ
 竹久夢二が作った詩歌のタイトルなだけで…^^;

待宵草ってイメージは素敵ですよね(*^_^*)
夜になるのを待って
夜の間咲き続ける花って感じですから…(*^_^*)

でも
「マツヨイグサ」というより「ツキミソウ」の方が
語感がいい…
語感を大事にしてあえて月見草、と言ったのでは?
という見解に私も納得しているのですが…!(^^)!

月見草油という植物油をご存じでしょうか?
私は
この「月見草油」という語感に
いつも魅力を感じています(*^_^*)
別名…イブニングプリムローズ油

では
この植物油に使われているのは
本当の月見草なのかどうか?

実は太宰の件と同じように
本当の月見草ではなく
こちらは
雌待宵草(メマツヨイグサ)から採れるのです!

最近改めて
植物油のスゴさを実感している私…
その特徴を生かした使い方をしたら
どれでもがメディカルレベルに使える…
もっといろいろな植物油を
皆さんにご提案していきたいな~と思ってます(^^)/

次回はこの語感が素敵な
月見草油についてご紹介します!

~追記~
学生時代、桜桃忌の6月19日は
太宰のお墓がある東京三鷹の禅林寺に行きました
…偲ぶのです、彼を…^^;
若かりし時の感性は今や我ながら羨ましい…^^;
今日は
永井龍雲さんの『桜桃忌~おもいみだれて~』を
聴きます…よく聴いてますので…今日も、です^^;
龍雲さんの曲のテーマは
「生と死」にあると思ってます
『桜桃忌~』はさまざまな解釈がありますが
聴く方の想像でいいと思います…
情感溢れる龍雲さんの曲には
繊細な心の美しさを感じるのです
今日は想いを馳せてこの曲に太宰を偲びます^^;

今日は私の想いも、ちょっと乱れているようです…
ブログが少し私的になりました…<m(__)m>