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我々は大なり小なり親の影響を受けて生きている。
親がいるいない関係なくだ。
例えば私のダンナは事情により父親の顔を幼い頃に数回しか見たことがないという環境で育っているが、だったら父親の影響を受けていないのかいうとその逆で「父親とか夫という存在の意味が全くわからない」と普段からよく口にしているという意味で、ある意味多大なる影響を受けているわけだ。
いなきゃないでその影に存在感はある。
親とは何か。
その概念を考えたことのある人はどれくらいいらっしゃるだろうか。
これはよく私の主催させていただくセミナーでも扱うテーマだが、親とは「子を生んだ存在」である。
(子をこの世に存在させたという意味で父親も同じである)
逆を言うと、それ以上でもそれ以下でもない。
それ以上、それ以下の部分は共通概念の他に後付けされたものである。
しかし、その後付け部分の方が誇大表現されることが多いので、人は結構思い悩むことになる。
もう一度言うが、子を生んだ存在、以外の意味は共通概念ではないからね。
共通概念ではないということは、絶対性・普遍性はないんだよ?
自分の頭でちゃんと考える人ならこの時点で納得されると思うが、思考停止に近い感じだとピンとこないかもしれないんでもう少し掘り下げる。
親は「親役」を演じることを選んでこの世に生まれてきているケースが結構ある。
ちょっと厄介な話を付け加えると、本来「親の器」がないからこそ、親という役割を体験するという選択をしている魂みたいなケースもあるんだなコレが。
なんでかつーと人は経験から学ぶために生まれてきてるんで、苦手だからこそその役を買って出てる場合もあるんだよ。
最初から超得意なもんやったからって別に大きくステップアップしないでしょ。
だから、一定の割合で存在するんだ。
本来、親役ができないタイプの魂は。
しかし、がんばって親役やろうとしてるみたいな。
子供はね、親と違ってその立場上「子供はこうあるべき」みたいな責任はないんだけど(法律上の話はさておき)親は子供がいる以上責任が生じるじゃないすか。
だから親というだけで「こうあるべき」と思われているものがやまほどある。
でも、そもそも大人になってないのに親になってるケースがゴマンとあるんでね、おかしなことになるわけだ。
親と大人はイコールになんないって話っすな。
ホントねえ、精神年齢を測定できる機械とかあればねえw
25歳の息子の親の精神年齢が16歳とかザラにありますよw
意識面だけ見たら完全に逆転してるみたいなの。
でも、親っていうだけで親らしさを期待するじゃないすか。
だから、その親らしさ自体、ムリがあるんだって話っすよ。
さっき話した通り、その器がないのに親やってる人が結構いるからさ。
人は期待するから期待通りにならなくて凹んだり苦しんだりするのだ。
そもそも期待できるだけの何かが最初からない場合が多いってことを無視してさ。
親だったら大人なのかっつーと全然そんなことはない。
親だったらすごい知識と経験あんのかと言えばそんなことはない。
親だったら自分よりもいろいろスゴいのかと言えば全然だし、親だったら自分よりも正しいのかっつーとそれもない。
それは、その親次第だし、期待する前にひとりの人間として見てみようという話である。
ただただ、自分を生んだ存在、というだけのフィルターで。
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