IPCCの最新報告が発表されました。



昨日にでも書きたかったのですが、時間がなくて・・(^_^;)



「報告書で専門家らは、気候変動によって世界的な食糧不足が起きれば、影響を受けやすい地域では、暴力的な衝突が発生する可能性があると警鐘を鳴らした。」



これはまさに「2050年の日本列島大予測」で指摘し、将来的に何を食うことになるのかまで想像して提示したことです。

2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)









「報告書では、気候変動の影響はすでに至る所に現れており、今後、気温の上昇と共にその影響は増大するとされた。



 気候変動の影響で居住に適さない地域が拡大すると、人々は食糧や水を求めて移動するため、移動先の人々との間で衝突が起きる可能性がある。



 温暖化の影響で降雨パターンが変化し、アジアや欧州などでは洪水リスクが「著しく」高まる。一方で一部の人口密集地域では、干ばつの被害が拡大する。」



これも同様です。



農民たちは、いまの土地で耕作が不可能となり、廃業か異動を余儀なくされます。



しかし、その移転先はすでに誰かの土地だとしたら。



もしくは、ちょうど都市部だったらどうすればいいでしょうか?





「世界人口の増加にともない食料需要が大幅に増加するが、小麦、コメ、トウモロコシの収穫高は減少する。また脆弱なサンゴ礁や北極圏に生息する、絶滅が危惧されている生物が実際にいなくなる。」





世界人口が増えるシナリオが描かれていますが、もし気象の大変動が続けば農作物や畜産の収穫量が不足し、水不足も起こります。

そうなると、世界中で飢饉が深刻化されることも考えられ、

飢えて死ぬ人間

争いで死ぬ人間が続出。。。



さらにそれに伴う衛生環境の悪化で病気が蔓延、さらなる死を誘うかもしれません。



そして最後は国同士のメシを賭けた戦い。



そんなことを考えると、人口は意外に減るか、思った増えないかもしれません。





例によって、二酸化炭素排出を抑えればまあ、ましになるかもね! という結論の報告書ですが、無理だっつーの。

特に新興国が伸び盛の現在、まだ新興国は大半が炭素由来の化石エネルギーを主に使いまくっているわけですから。。。








ロシアのプーチンさんが様子見かとおもいきや、即座に国民投票を受けてロシアに編入、調印しました。

コレに対して、日本は制裁措置を取る方向のようですが、EUは各国で対応がばらついています。

それもそのはずで、EU各国は化石燃料のなかでも天然ガスの多くをロシアからパイプラインで供給されるものにすっかり依存しているからです。

いつの間にか、弱体化したと思って油断していた大国に生命線を握られていたわけです。

加えて、ロシアの穀倉地帯であるウクライナは実に悩ましい位置にある国です。

そして輸出入する間柄であり、EUは軍事兵器をロシアに納入している国もあります。

つまり、経済制裁を発動すると、自らの損となって跳ね返ってきてしまうのです。

これは株や先物、金融商品などに関しても同様です。


こうなってくると、すでに一枚岩ではないEUは、クリミア情勢の対応を巡って喧々諤々が悪化する可能性もあるかもしれません。

最悪の場合、大国の脱退がひとつでもあれば、それが引き金になり、かつてのように大陸の領土の取り合いに戻るかも。。。


G8じゃなく、G7で、という呼びかけも出ていますが、おそらくプーチンにとっては「どうでもいい」のかもしれません。

むしろ、ロシア側についてないとおそろしいことになるぜ、とでも言いたげな、少なくとも現在のオバマよりはよほど威厳が有り狡猾なプーチンは、手を売ってしばらくEUが慌てふためくのを眺めるつもりではないでしょうか。

ウクライナ議会が今回のような措置をとっても、奴らはおそらく勝手にクリミア半島に上陸するでしょう。

2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)







強硬姿勢が目立つ安倍政権は、かつての自民党よりもタチが悪い独裁制をみせつけはじめました。



民主党があまりにふがいなかったので、当初はスパスパ決めていくことに喝采もありましたが、ここ最近は



「いまそれやる?」



ということまで。。。。旧来の利権政治が帰って参りましたが、これ、実はわるいことばかりではないのです。



なぜなら、そんな時代の日本経済は安定していたから。



なにせ金が入ってくることがわかっているので、企業も安心して金を使えるわけで、飲み屋などでの接待も盛んに。

(いまはキャップがありますが、そんなもん、どうとでもなります)





ま、それはそうとして。。問題は集団的自衛権の容認を急いでいることです。



いまの国会で、国民投票の緩和をどうにかしようと動いているようですが、憲法改正なしで解釈ひとつで集団的自衛権を行使できるようにすることは可能です。



なぜなら、それは国連が保証している権利だからです。



日本はあえてそれを封じていただけです。





2/27の記事

「集団的自衛権の行使へひた走る政権を予見した佐藤優氏のインタビュー」

http://ameblo.jp/endof/entry-11782888481.html



を読んでいただくと、急いでいる理由がわかります。







もうひとつ、その後、今日国民投票が行われるクリミア半島のロシアへの帰属・・・・・



ロシアがこのところ存在感を増しています。





某雑誌では「東西冷戦はまるで終わっていなかった」というコラム記事がありました。



欧米にとっての東西冷戦は終わったかのようで、アジアでは中国の後押しを受ける北朝鮮があり、中国は一党独裁のまま新しい共産主義を拡大しています。

つまり、アジアでの東西冷戦はまったく終わっていなかったのです。



そして、ここにきてロシアがかつてのような強硬姿勢を見せ始めました。



地政学によれば、ハートランドであるロシアは常に拡大しようとします。そのためにクリミア半島を失うわけにはいきません。





形こそ変わっていますが、東西冷戦はホットな争いに変わりつつあるのかもしれません。



折しも、アメリカは現在、失速しています。



日本が集団的自衛権を実現して、アメリカと共に行動してもらわないことには、ユーラシア大陸での有事にいちはやく対応できません。



なにしろ日本はかつてロシアと一戦交えて買っています。





クリミア半島情勢が危ういからこそ、アメリカがせっついているのでは。。。と勘ぐらざるをえないのです。




2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)








集団的自衛権を持つようになった日本がどうなるか、また国民投票の改定を急ぐ理由についても解説しております! ぜひ