ロシアのプーチンさんが様子見かとおもいきや、即座に国民投票を受けてロシアに編入、調印しました。

コレに対して、日本は制裁措置を取る方向のようですが、EUは各国で対応がばらついています。

それもそのはずで、EU各国は化石燃料のなかでも天然ガスの多くをロシアからパイプラインで供給されるものにすっかり依存しているからです。

いつの間にか、弱体化したと思って油断していた大国に生命線を握られていたわけです。

加えて、ロシアの穀倉地帯であるウクライナは実に悩ましい位置にある国です。

そして輸出入する間柄であり、EUは軍事兵器をロシアに納入している国もあります。

つまり、経済制裁を発動すると、自らの損となって跳ね返ってきてしまうのです。

これは株や先物、金融商品などに関しても同様です。


こうなってくると、すでに一枚岩ではないEUは、クリミア情勢の対応を巡って喧々諤々が悪化する可能性もあるかもしれません。

最悪の場合、大国の脱退がひとつでもあれば、それが引き金になり、かつてのように大陸の領土の取り合いに戻るかも。。。


G8じゃなく、G7で、という呼びかけも出ていますが、おそらくプーチンにとっては「どうでもいい」のかもしれません。

むしろ、ロシア側についてないとおそろしいことになるぜ、とでも言いたげな、少なくとも現在のオバマよりはよほど威厳が有り狡猾なプーチンは、手を売ってしばらくEUが慌てふためくのを眺めるつもりではないでしょうか。

ウクライナ議会が今回のような措置をとっても、奴らはおそらく勝手にクリミア半島に上陸するでしょう。

2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)