二足の草鞋 -62ページ目

孤独な道標 【第九章】~計略②~

【第九章】
≪計略②≫

「みるく、探したんだ。やっと逢えたな・・・俺は嬉しいよ。」素直に口から出た言葉だった。

みるくの昼休みを狙ったのが功を奏したのか、すんなりと一緒に食事をすることが出来た。二人で食事をするのは久しぶりだ。
色々話をしてもどこか楽しそうにないみるくは、早くこの場から離れたいのかずっと黙っている。
「なあ、みるく。彼氏出来たのか?俺に別れたいって言ったのは、他に好きな奴が出来たからなのか?俺のどこがいけないんだ?」

まさかとは思うが、他に男が出来たなどと言えば、それ相応のお仕置きを考えていた。現在、男はいないと言ったが、いつ作ってもおかしくない状況にあるのだけは確かだ。俺は、男の影が現れる前に何とか寄りを戻そうと必死だった。

それから毎日、昼休みを狙い、みるくの様子を確認しつつ、一緒に食事をと期待したが、みるくは会社内で食事を取ったり、会社にいない日が多くなっていった。俺も仕事をそっちのけに出来る程、時間的に余裕がない時期に入り、みるくの職場に訪れる回数が減ってきていた。

しかし事前に、みるくの勤務先電話番号を調べておいたので、みるくに繋いで貰うよう電話をしたり、たまに仕事を切り上げては、会社帰りにみるくが出てくるのをひたすら待ったりした。
俺は出来うる限りの努力はしたが、戻ってくる気配すらない。

仕方ない、またあの田舎者を利用するしかないか。あぁ面倒くさい。あいつは役に立たないくせに生意気な口を聞きやがるから、さっさと利用するだけ利用して捨てるか。最近俺の棒も可愛がってやらないと腐っちまうしな。

田舎者は、俺に逢う度に化粧が濃くなり、それと比例するようにますますセンスのない服装で現れる。こいつ、自分が綺麗だとでも思っているのか?馬鹿にしたい衝動を必死に堪え、田舎者と会話をし、俺を信用させ、みるくが間違っていることを滔々と語った。田舎者は最初はみるくの肩を持っていたようだが、言葉巧みに田舎者を説得させ、やっとメールアドレスを聞き出すことに成功した。早速、みるくにメールを送信した。
「みるく。俺はおまえを諦めた訳じゃない。言ったはずだ、“俺は、みるくと一緒になれるのなら、たとえ天に背いても何も怖くはない。”いま、おまえが本当は寂しがって夜も眠れず、俺の身体を求めていることくらいわかっているんだからな。」

メールの返信はなかった。

まぁ、いい。メールアドレスさえわかればいつかは連絡がくるさ。

何度かメール送信をすると「メール、また着信拒否にされたくなかったらいい加減、諦めたら?」とメール変更後、はじめて返信があった。つい嬉しくなり、速攻で返信をしたが、メールが戻ってくることはなかった。

メールの返信を1度だけして、それ以降ないのが気に入らない。きっと何か変化があったはずだ。

再び田舎者を利用し、新たな作戦を練ることにした。

自宅に田舎者を招き、食事とお酒でいい気分にさせ、BGMで雰囲気を出し、部屋を間接照明にし明かりを若干暗くすることで行為をするという暗黙の了承の準備をした。

田舎者はやっとこの時が来たと思ったのか、目が溶けたかのように瞼が重くなっている。

ここでまだ本性を出さないでおくことにした。田舎者はまだまだ利用価値がある。

行為中、田舎者は「すごい!すごい!すご~い!!」と声を荒げ、感じまくっている。棒の上下運動だけでここまで感じるメスは、この先がある快楽を知ったらと思うと、調教したい衝動に駆られるが、そこは我慢した。
まぁ、田舎者を俺の奴隷にする気はさらさらないけどな。

行為を終え「お願いしたいことがあるんだ。」と前置きし、何とかここにみるくを呼ぶにはどうしたらいいか相談した。

「もう、みるくのことは終わったんじゃないの?」とわけのわからない質問を逆にされ、腹が立った。

「前にも言ったが、俺はこれからはみるくの良き友人として接して行きたいんだ。その為にも誤解は解いておいた方がいいだろ。」

唇を尖らせ「ふ~ん」と言ったっきり不機嫌そうな田舎者を余所に、どうしようか考えていると「そうだ。仮病でもして呼んじゃえば?」と田舎者には珍しい名案だと感心した。

「いいアイディアだな。すごいじゃないか!」

「えへへ♪」
「今日はもっと楽しんでいけよ。」
俺は、田舎者の身体が溶けるくらいに再び棒の上下運動をしてやった。