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孤独な道標 【第九章】~計略①~

【第九章】
≪計略①≫

みるくの消息を探る為に1つの作戦を遂行することにした。

以前、みるくが紹介してくれた同級生のY子を利用すれば居場所くらい簡単にわかるはずだ。

Y子に連絡を取り、洒落たBARで飲むことにした。
「淳介クン、久し振り。」

いつ見ても服装のセンスがない田舎者だな。しかし、今はこいつが俺とみるくの今後の鍵を握っているのだけは動かしようのない事実。ここはぐっと我慢してこの田舎者を持ち上げることにした。
「相変わらず、おしゃれだね。みるくがいなかったら、付き合ってるところだよ。」

大して気にしてない素振りをしていたが、真っ赤になっている顔を見逃しはしない。俺はメスが喜びそうな言葉をいつくも並べ、時には歯の浮くようなセリフを混ぜながら田舎者を簡単に落とすことに成功した。

ここからが本番だ。俺はみるくが忽然と俺の前からいなくなり、どこにいったか知らないか聞いてみたが、田舎者には連絡が来てないようだ。俺はみるくの居場所を探って欲しいと依頼した。
「そんなにみるくの事が好きなの?別れたのなら、私と付き合わない?」
「Y子の方が魅力的だから誘惑されたら正直迷うよ。でも、俺にはみるくじゃないとダメなんだ。ごめんな。」

「ううん、いいよ。私でよかったら淳介クンに協力する。」

後日、田舎者がみるくと逢って来たと電話があり、詳しい話を聞くことにした。

「みるくはどこにいるのか聞いてくれんだろ?どこに住んでるんだ?」

「いきなり住所を聞かせろって言われたって教えられないよ。」

「あ、悪い。みるくは元気にしてるのか?」

俺はみるくの近況を詳しく聞きたかった。しかし、田舎者はなかなか話そうとしない。なんだこの田舎者は!俺をおちょくってるのか?

「そんなにみるくの事ばかり聞かないでよ。気分悪いな。」

「そっか、Y子はみるくに妬いてるのか。」

「そ・・・そんなことないもん。」

「俺は、みるくと別れたが、今後は友人として付き合って行きたいと考えてるんだ。友人としてならみるくだってまったく問題ないと俺は思ってる。」

「ホントに?」

「あぁ、本当だよ。だから、みるくの居場所か職場、何かいきつけの飲み屋とか少しでも情報を知っているなら教えて欲しい。」

少し田舎者は考えていたが、最後は今後の付き合いに発展していく可能性があること匂わせたら、すんなりみるくの職場を教えてくれた。馬鹿なメスだ。

殆どのメスは俺のルックスしかみていない。俺の全てを知り受け入れてくれたのは、みるく唯一人だ。

次の日、早速俺は昼時を狙い、みるくの新しい職場へ向かった。

しばらくぶりに目にするみるくは、少しやつれた表情をしていたが、俺にとってはそれもまた可愛い。思わずにやけてしまった。

どんなことがあっても、俺はお前の側から離れないからな。