二足の草鞋 -44ページ目

孤独な道標 【第十一章】~雑魚と下女③~

【第十一章】
≪雑魚と下女③≫

「こんばんは。」
「こんばんは。こんな時間に呼び出しちゃってごめんね。」
近くの洒落たBARに連れて行き、下女をエスコートしながら席に腰掛けた。
最初は下女の愚痴の話だった。夫のいる下女は夫婦生活が円滑にいってないらしい。こういうメス程、俺の従順な下女として最適なんだ。まずは、下女の信頼を作ることを優先させた。
「それでね。もうやんなっちゃう時があるんだ・・・。」
「そうなんだ。」
「あ、ごめんね。私の話ばっかりで。みるくちゃんの話しなきゃね。」
「ううん、いいよ。今日はKさんの話をとことん聞きますよ。」
仕事や家庭の愚痴を中心にベラベラ喋りまくる下女は、だんだんと気を許し始めた。お酒の効果もあるだろう。俺の肩に寄り添う仕草を何度もしてくる。所詮メスはこんなもんだ。
「随分酔ったんじゃないですか?バイクで送って行きますからそろそろ帰りましょう。」
お代を払い、下女の自宅近くまで送った。別れ際、下女からみるくの会社のPCアドレスを教えてもらった。
早速俺は、会社のPCへメールをした。
『会いたい。会って話すだけでいいんだ。
 元に戻りたいとかじゃなく。友達というカタチでもいいから・・・。
 みるく、お願いだ。』
次の日、みるくから返信があった。
『よくわかったね。誰から聞いたの?K先輩?
 もう会わないよ。もうやり直せないよ。
 付き合ってた2年近くの間に何度もチャンスをあげたのに、何度も裏切ったのは淳介のほうでしょ?
 今頃になってわたしの良さに気づいた?
 もう遅いよ。今更だよ。わたしは別れてヨカッタと思っています。
 友達でも・・・って書いてあったけどムリです。
 わたしと淳介が友達でいる理由がないもの。

 それに今付き合っている彼もいい気はしないでしょうし。
 淳介とは思い出が多すぎます。その想い出をまた掘り出してしまったら、もうそれは想い出ではなくなる時だと思う。
 だからもうこれ以上わたしを苦しめないで。
 出来ればメールも電話もして欲しくないです。
 さようなら』

くそ、そんなに雑魚がいいのか。俺はまたメールをした。