二足の草鞋 -42ページ目

孤独な道標 【第十一章】~雑魚と下女⑤~

【第十一章】
≪雑魚と下女⑤≫

「相場淳介さんですね。わざわざお越しいただいてありがとうございます。」
「いえ、こちらこそお騒がせして申し訳ありませんでした。」
俺は警察署へ母さんをわざと同席させた。今、自分に置かれている状況を説明することで同情を買い、警察が自分を疑わない様に仕向ける為だ。簡単に俺を信用した警察は、今日はもうお帰りいただいて大丈夫ですと言い、警察署を後にした。

母さんは何が起こったのかさっぱりわからないといった感じだ。

「なんでこんなところに来てるの?」と不思議そうに尋ねてくる。

「ううん、何でもないよ。みるくのことでちょっとね。」

「あぁ、あの娘は元気なの?」

「うん、元気だよ。」
「そう、また会いたいね。今度一緒にいらっしゃい。」

警察からはブログを止めるよう注意を受けていた。『彼女とやり直したい』はその日のうちに退会したが、また新しいブログを作成し記事を書いた。今度の新ブログの名前は『秘密日記』だ。

タイトル:NEW

新たにブログ開設
 彼女と俺が幸せになるためのブログ

 おたのしみに
俺は次々と手を打った。今住んでいる自宅の契約更新が迫り、A駅周辺に引っ越す計画を立てた。やっぱりみるくの傍にいたい。
タイトル:麻縄の絆
快適な生活が始まろうとしている
 俺の彼女は俺の奴隷
 彼女に俺の棒をぶちこんでやる
 彼女は俺が命じた通りに動く
 彼女は俺を必要とし欲している
 彼女はもうどこにも行かない
 彼女は俺に一生ついてきてくれる
 いま
 彼女はいま付き合っている奴と遊びだといった
 もう少しで追い出すといった
 だから
 安心してねと・・・
 今度は俺と一緒に暮らす夢を彼女は抱いている
 彼女の本性しってるか
 奴の騙されたと思う時の顔が目に浮かぶぜ
 永遠に彼女は俺から離れられない運命
雑魚を惑わす記事を書くことで二人の仲を引き裂くのが目的だった。