ベルリン・フィルハーモニー ピアノ四重奏団:エルフマン、シューマン;ピアノ四重奏曲 | Wunderbar ! なまいにち

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まだまだひよっこですがクラシック大好きです。知識は浅いがいいたか放題・・・!?

2020. 1. 22 (水)  12 : 00 ~     福岡シンフォニーホールにて

 

<アクロス・ランチタイムコンサート Vol. 78 >

 

エルフマン:ピアノ四重奏曲

 

シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47

 

(アンコール)

ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 Op.25より 第2楽章

 

ベルリン・フィルハーモニー ピアノ四重奏団:ルイス・エスナオラ (Vn)、マシュー・ハンター (Vla)、クヌート・ウェーバー (Vc)、マルクス・グロー (Pf)

 

 

 

私にとって今年初のコンサート音譜

 

長いこと私の新年初のコンサートはウィーン・リング・アンサンブルだった。 でも今年からな、なんと彼らの福岡公演がなくなったのだハッ 毎年楽しみにしていた私にとっては、とてもショック・・・カスパー11 ぜひまた福岡公演が復活することを願っています!!

 

ランチタイムコンサートなんて普段は絶対無理なのだけど、この日は午後からの出勤を遅出にしてもらってこのコンサートに行くことができたwa-i…☆ このランチタイムコンサートは通常よりも短い約1時間(休憩なし)のコンサートなのだが、その分安い。この公演もチケット代は1000円!しかも私はアクロス会員価格で購入したので900円!!900円ですよ~奥さん!シュミ  ただ・・・予想はしていたが、平日昼間の公演ということで、高齢者率高し!!

この自分が若く思えるくらいほとんどがじじばばww でもね、少なくとも私の周囲、広い範囲を見渡しても皆さん居眠りもせずに静かに真面目に聴いてらっしゃった。そして拍手も一生懸命されてて、いいな♪と思った。

ほとんど満席なくらいにお客さんも多かった。

 

 

さてさて、この日のベルリン・フィルハーモニー ピアノ四重奏団。アンサンブルとしては私は初聴きだが、各々のメンバー(弦)はベルリン・フィル(以下BPO)でおなじみ。そしてピアノのマルクス・グローさん(1970~)は1995年のエリザーベト王妃国際音楽コンクールの優勝者とのこと。で、なんとこのグローさんは2014年の九響定期で演奏しているらしい!(曲はベートヴェンベートーベンの「皇帝」)(私は当時はまだ九響は聴いておらず、残念!) このアンサンブルは1985年に結成されたBPOの公式アンサンブルなのだそう。

 

 

1曲目はダニー・エルフマン (Danny Elfman; 1953~)の「ピアノ四重奏曲」

この曲、予習しようとyou tubeを検索したが見つからず。 それもそのはず、この曲は、このベルリン・フィルハーモニー ピアノ四重奏団がエルフマンに委嘱して作曲された作品で、2018年に初演されたばかりなのだ。

 

エルフマンといえば、映画映画「バットマン」、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」、「チャーリーとチョコレート工場」などのティム・バートン監督作品の音楽や、アニメ「ザ・シンプソンズ」やテレビドラマ「デスパレートな妻たち」のテーマ曲の作曲家としての方が有名かもしれない。

このアンサンブルの委嘱を受けて作ったこのピアノ四重奏曲は、30年以上にわたって映画音楽のキャリアを築いてきたエルフマンが、『映画音楽のしがらみや制約に囚われずに作曲することが、自分のアイデンティティを守るためには絶対に必要だ』 と、その意義を見出して近年発表してきた演奏会用作品の一つ。

今回は非常にトリッキーなコンセプトを目指している』と語り、各楽章には謎めいたタイトルがドイツ語でつけられている。

第1楽章 「Ein Ding (一つの物)」

第2楽章 「Kinderspott (子どもの嘲り(あざけり)」

第3楽章 「Duett fur Vier (4人のためのデュエット)」

第4楽章 「Ruhig (静かに)」

第5楽章 「Die Wolfsjungen (オオカミ少年)」

 

この曲非常に面白かったです!

私は「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」、「チャーリーと~」の作曲家のひとだと知って聴いたので、たしかに雰囲気的にそんな感じだな~と思いつつ聴いた。第4楽章「Ruhig」は、弦の3人がただただそーっと弓を引いているのみの短い楽章だったが印象的だった。

この曲はCDとしてリリースもされてます。ヴァイオリン以外は演奏者も同じです下差し

 

 

 

2曲目はロベルト・シューマン (1810-1856)のピアノ四重奏曲 Op.47

私は勘違いしてて、ピアノ五重奏曲 (Op.44)の方かと思っていた。こっちなら別府のアルゲリッチ音楽祭で何度か聴いたことがあるし予習はいいかなと思っていたら、直前で違~う!焦seiと気づいて慌ててyou tubeで予習した。 でも聴いているとなんとなくピアノ五重奏曲と似ている気がした。

この日もらった無料パンフの柿沼唯氏の解説によると、ピアノ四重奏曲はピアノ五重奏曲と同じ年(1842年)に同じ調性で書かれた、いわば”姉妹編”ともいえる作品なのだそうだ。だから雰囲気が似てるのかな?

私はどちらもすごく好きバクバク 柿沼氏も書いているが、特に”シューマン特有のピアノ・パートのピアニスティックな面白さや弦楽器と溶け合った親密な趣き”が見事だと思う。

 

最も心に残ったのは第3楽章。アンダンテ・カンタービレというように、弦が奏でるロマンティックな旋律が美しくてたまらない。 最初はチェロが、次いでヴィオラが主旋律を奏でて、その後ヴァイオリンとヴィオラが掛け合いながら旋律を弾くときはチェロが伴奏、代わってチェロが旋律を弾くときはヴァイオリンとヴィオラが伴奏、というように弦同士の絡み合いがなんとも叙情的でうっとりした。 シューマン天才!きゃー

 

 

アンコールはヴィオラのマシュー・ハンターさんが英語で紹介、”We will play Brahms.” ”Intermezzo.”と仰った。

この日私がすごく聴きたかったのが、クヌート・ウェーバー (Knut Weber)さんのチェロ。私は個人的にBPOの並み居るチェロ軍団の中でもウェーバーさんが一番好きなのです~ラブラブ だってだってチェロが上手いのは言うまでもなく、カッコよくって笑顔が素敵。そして何よりめちゃめちゃ優しいんだもんはーと ←とにかくミーハーな私・・・

この日はピアノの前の弦の配置は、通常よくある(舞台下手側から)ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという配置ではなくて、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラという並びだった。

つまりチェロが真ん中だったので、私の席(3列目!)からウェーバーさんが真正面から見ることができたラブラブ!

去年11月の銀座ヤマハホールでのアンサンブルのとき(記事はコチラ)もうまいなぁ~と思ったが、この日もすごくよかったうっとり顔・ネコ恋

 

終演後に非公式ながらも楽屋入口でメンバーのサイン会あり、私は無料パンフに皆さんにサインしてもらった。ヴィオラのマシュー・ハンターさんは「ストラディバリウスサミット」というコンサートでもおなじみなので、聞いてみたら、「来年(そのコンサートで)また来るよ~^^」と仰ってくれたやった

そしてクヌート・ウェーバーさんともお話することができた!以前「12人のチェリストたち」でサインはもらったことがあるが、そのときは話す暇もなかったので今回少しだけどお話できて超うれしかった~ラブラブ 銀座のヤマハホールでも聴きましたよ、と言うと、「あ!フンメルね?」と仰ったので、「そうです。あれすっごくよかったです!」と言うと、「あのフンメルは、自分のパートは難しくないんだよね~くま」と仰るので、「じゃあ今日の曲は?」と聞くと、「うん、今日の方が難しいかもねくま」とのこと。6月もBPOとして来日、そして12人のチェリストの公演にも出演するらしい。 ほんとに気さくに話してくださり、益々ファンになりました~はーとラブ

今年はもっと室内楽のコンサートに行けるといいなsei

 

どのサインが誰のものかわかんなくなった~!にゃ

マシュー・ハンターさんのが一番上でクヌート・ウェーバーさんのが一番下のやつかしら??汗汗