スイス旅行記~ マイリンゲン ②:ライヒェンバッハの滝 (Reichenbachfall) | Wunderbar ! なまいにち

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まだまだひよっこですがクラシック大好きです。知識は浅いがいいたか放題・・・!?

年も明けて恐縮ですが汗 昨年8月に行ったスイス旅行記の続きです(過去記事はカテゴリー「2019年スイスの旅」からご覧ください)。

 

ルツェルンに行く途中に立ち寄ったマイリンゲン(宿泊はなし)での観光です。

マイリンゲン (Meiringen) は上のスイス全土の地図上差しでいうと、真ん中の黄色で囲んだ町です。

 

アーレシュルフトという峡谷(←前回の記事)に行ったあと、次に向かったのが「ライヒェンバッハの滝」です。

 

「ライヒェンバッハの滝」といえば、ピンひらめき電球と来た方も多いと思います。

そうです、この場所はアーサー・コナン・ドイルの推理小説に登場する名探偵シャーロック・ホームズサーチが、短編小説『最後の事件』で、宿敵のモリアーティ教授と相討ちになって滝に落ち、死んだ場所として有名なのです。

私のオットはホームズが大好きで、一度この滝を見てみたいと長年思っていたそうです。

 

上差しこれがそのときの模様を描いた有名な絵です(シドニー・パジェットによる「ストランド・マガジン」での初掲載時の挿絵(1893年)

あ~れ~ばんざいめろと手を上げているのがモリアーティ教授、おらおら~てめ~落ちろよ~悪魔ケケケとやってるのがホームズです。

 

ちなみに私はホームズよりもだんぜんアルセーヌ・ルパン派怪盗です。小学生の頃に当時ポプラ社から刊行されていた「怪盗ルパン全集」(原作:モーリス・ルブラン 南洋一郎文・著)を夢中になって全巻読みました(ただこれ実際は、原作の訳ではなくかなり南氏が独自脚色したり作った面もあるらしいですが汗)。

小学生当時つけていた日記にはあのアンネ・フランクの真似をして、毎日「アルセーヌ・ルパン様」という手紙形式ラブレターで書いていた覚えがあります←はずかし~(*ノωノ)

やっぱりさ、コナンコナンより怪盗キッド怪盗キッド、銭形平次より鼠小僧、ホームズよりはルパンでしょお~?茶白 得意げ 

屁理屈ばかり(?)いうホームズはどちらかというと私は苦手です。

 

とはいえ、このライヒェンバッハの滝は私もちょっと興味がありました。なぜなら、一昨年だったかこんな本を読んだからです。下差し

 

松岡圭祐 著 「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」 (講談社文庫)

 

松岡さんの本は推理小説とかライトノベル方面の本は個人的には好みではない(なのでほとんど読んでない)のですが、歴史ものを取り扱った本は面白いものが多いと思います。

 

で、この本の1ページ目がさっき載せたライヒェンバッハの滝の挿絵、つまりこのライヒェンバッハの滝の話から始まるのです~!ライヒェンバッハの滝で何が起こったのか、そして「対伊藤博文」とは? とにかくめちゃめちゃおもしろかったですビックリマークうれしい

 

というわけで、私も実際の滝を見てみたいと思っていました。

 

ここで豆知識・・

メモ 当時大人気だったホームズの連載に追われていたコナン・ドイルは、もっと別のものを書きたいと考えており、この地を旅行してこの滝を見たドイルは、この滝でホームズを死なせて連載を終わらせることにしました。

「いいかげんもっと高邁なものを目指したいのです。ホームズ抹殺で大きな収入源を捨てることになっても、です。」と、母親への手紙にドイルは書いています。

しかし、ファンはドイルに抗議、母親すら息子を非難したそうでw、結局ドイルはファンの熱望に負け、「ホームズはモリアーティ教授を投げ飛ばしたあとに滝から生還した」という設定でホームズを復活させました。

 

 

さてさて、前回のアーレシュルフトからライヒェンバッハの滝を目指します。

 

アーレシュルフトの西側の入口から出たら、マイリンゲンの方に向かっててくてくと歩きます走る人

途中右側に、来るときに乗ったマイリンゲン・インナートキルヒェン鉄道(MIB)下差しが走ってるのが見えました。 かわいい列車です。

 

歩いてる途中にロバがいました。かおりんさ~んラブラブ、ロバがいたよ~aya喜び

 

これはちっちゃいからポニーかな?

 

 

やがて遠くにライヒェンバッハの滝が見えてきました。

 

標識も出ています。

 

 

アーレシュルフトから徒歩で約20分。滝へのケーブルカー乗り場に到着しました。

 

 

 

これが実際のケーブルカーです。15分毎に出発していますが、ちなみに運行は5月上旬~10月上旬くらい(悪天候のときは運休)らしいので要注意ですひらめき電球

 

ケーブルカーが出発しました。この勾配を上っていきます。遊園地みたいで楽しい音譜

 

すれ違うケーブルカーの運転士のおじいちゃんに手を振りますバイバイ

(ケーブルカーの運転士さんはかなりのおじいちゃんとおばあちゃんでしたが、これシルバー人材センターみたいなところからの人かなぁ笑う

 

 

ケーブルカーの終点に着いて下を見下ろすと、さっき歩いてきたアーレ川がはるか遠くに見えました。(写真の左の方の小さな直線)

 

 

というわけで着きました!「ライヒェンバッハの滝」!! (落差250m 滝幅90m 標高843m)

近くで見たらすごい迫力でした。 ここまで近寄っただけで水しぶきでびっしょりです。

 

実際のしまりのない顔を載せられないのが残念ですがsei、オットの七太郎はこの穴から顔を出して満面の笑み嬉しい

 

滝の手前に望遠鏡があります。これで何を覗くかというと・・・

 

上の写真のちょうど真ん中あたりに★マークが写ってるのが見えるでしょうか。

 

これです、これビックリマーク (写真が白っぽいのは水しぶきのせい)

そうです、「最後の事件」でホームズが宿敵モリアーティ教授ともみあって滝に落ち、命を落としたとされる場所がここなのですビックリマークおーっ!おーっ!

 

この場所です!おーっ!おーっ!

 

 

私たちはケーブルカーを降りたここまでで、あとは再びケーブルカーで下りましたが、ここから先の第2展望台、第3展望台にも歩いて上ることができます。そこではさらに滝が間近で見ることができるようです。第3展望台を過ぎてさらに歩くと山小屋カフェがあり、裏のバス停からマイリンゲンへ戻れます(ただしそこまではここから歩いて45分くらい)。また、この★印のところまで行くとこもできます(第2、第3展望台とは全く違うルート)が、歩いて40-50分くらいだそう。

★印のところまで行って、思い出作りに七太郎と争ってつき落とすこともできましたがやめといてあげましたkonatu

 

この第1展望台の駅舎の小さな小屋には、ホームズをめぐる様々な記事が貼ってありました。

    

 

    

 

 左差しこれはこのケーブルカー建設時の様子みたいです。

 

というわけでケーブルカー🚠に乗って、また下まで降りてきました。

 

 

上差し既に遠くなってしまったライヒェンバッハの滝とそこに上って行く途中の赤いケーブルカー

 

この滝は観光地としてはマニアックなのか、観光客はそんなに多くありませんでした。

特に日本人、というよりアジア人は私たち以外いませんでした。自分たち以外はすべて西洋人でした。

 

 

さて、ここの次はどこへ行くのか・・・オットの野望はまだまだ続くようです嫌

 

 

てなわけで、 ~ライヒェンバッハの滝の巻き~

 

終わり コナンピース