年が明けちゃって、大変恐縮ですが 8月に行ったスイス旅行記の続きです(過去記事はカテゴリー「2019年スイスの旅」からご覧ください)。
ルツェルンに行く途中に立ち寄ったマイリンゲン(宿泊はなし)での観光です。
ちなみにマイリンゲン(Meiringen)は上のスイス全土の地図の黄色で囲んだ町です。
マイリンゲン駅の事務室でスーツケースを預かってもらい(コインロッカーに入らなかった)地図をもらって観光開始。 まず目指したのが、アーレシュルフトという峡谷です。
駅を出て右へ歩いて陸橋を渡ったところからミニトレインMIB (Meiringen Interlorchen Bahn)に乗りました。
これがミニトレインMIB (Meiringen Interlorchen Bahn) かわいい列車です
車内の窓際の手元の棚(みたいなやつ)にはちゃんと行き先が書いてあってわかりやすい。
アーレシュルフト (Aareschlucht)に行くには、次のAareschlucht West駅で降りてもその次のAareschlucht Ost駅で降りてもどちらからでも行けますが、「地球の歩き方」には東から西へ歩いた方が感動が大きいだろうと書いてあったので、私たちはOst (東)駅で降りました。
実際のOst駅はトンネルの中にあります。写真のこれはバス停です。
アーレシュルフト (Aareschlucht)の東入口です。Ost (東)駅で降りて徒歩5分くらい。
アーレシュルフト (Aareschlucht) の全景はこのようになっています。
シュルフト=峡谷という意味で、ここの峡谷はスイスで最も迫力があると言われています。
川の両側に迫る断崖の深さは約180mで、その幅は狭い所ではわずか1mくらいしかありません。全長約1400mの、長い年月をかけて岩の割れ目を浸食してできた峡谷です。
入口は東西2か所にあり、どちらからでも見れますが(所要時間約40分)東側半分は迫力という点では西側半分に劣るそうなので、東から西へ歩くのがおススメ。(ただし18時半以降の入場は西口限定みたいなので注意)
ひとりたたずむ娘のななたろ美(しつこいけど仮名)
両側の断崖の間を白っぽい川(白いのは石灰岩が溶けているせい)が流れています。その横に作られた狭い通路を歩いていきます。
所々に説明の看板がありました。(私たちは東から西へ歩いたので、説明板の番号が13番から逆行していきますのであしからず。)
"Glacier Mill"というのは、氷河の中に水が溶けてできたらせん状の空洞のことのようです。millという単語は溶けた水が回転しながら動く様子に由来しているらしいです。
この看板とこれが関係あるかと思って写真を撮りましたが本当に関連あるのかは不明・・・
1898年に橋から降りる一番長い通路があったらしいですが、1940年頃には取り外され今は一部しか残っていないそうです。
歩いていると、横に2つの洞穴みたいなものが
この二つ並んだ穴です。
この説明板によると、第二次世界大戦中の1940年に作られた軍事施設だそう。
大きい方の洞穴は185人の警官や兵士のための寮として建てられ、ヒーティングシステムや水洗トイレ、電気も通っていて結構豪華な作りだったようです。ただ、この施設なぜか一度も使われなかった?そうです。
洞窟の後ろ側はトンネルとつながっていて、ここに定置列車があってオフィスやレクレーション部屋、食堂まであったそうです。このトンネルってさっき降りてきたOst駅のトンネルのことかなぁ?
今度はこの岩です。この丸くなった岩の表面をじっと見つめたら何か見えませんか?
鷲の顔が見えるんだそうで~す(イマイチわかりにくいけどね)。その名もHasli鷲といって、この地方をハスリタール (Haslital)というんですが、ハスリタールの公式の旗にもあしらわれているそうです。
これはマイリンゲンの旗ですけど、恐らくこんな感じなんでしょうか。
(ハリスタールの旗を探してみましたが見つからずすみません)
再び狭いとこを歩きます。
今度はこの看板。頁岩(けつがん)という石灰岩の断崖が張り出しているこのあたりは水の流れがすごい、と書いてあります。
どうやらここのことみたい。
このあとにちょっとした洞窟の中に入り、そこを抜けると・・・
こっちの方が流れすごいじゃん?
写真を撮ってるお兄ちゃん 下の説明によると、このあたりが一番幅が広いそうです。底の幅は40mにもなるそうです。
このあたりにある石や砂が一番粒が大きいそう。
今度はchemical erosion 化学的な浸食 だそう。
この岩の中を浸食していって(穴が開いて)岩の柱みたいになってるっちゅうこと?
ちょっと分かりません。すみません~
次のこの滝はSchräybachというそうです。さっきはchemikal erosionでしたが、こっちはmechanical erosion (機械的浸食)の典型例といえるらしいです。ミネラルを豊富に含んだ酸性雨がだんだんと石灰岩の崖を浸食していき、長年にわたってこの滝は徐々に小さくなっているそうです。
上の写真の滑らかにみえる壁もやはりmechanical erosionの例なのかな。
狭い所も時々通り抜けながら歩きます。
写真の台はメンテナンスに使う作業台のようです。
この峡谷は125年間公開されているそうですが(125年前の開拓者の先見の明はすごい)、メンテナンスのやり方は800年前の原始的な方法と同じだそう。メンテナンスの作業に従事する人たちは、断崖のこと以外に鉄器を扱ったり大工的作業など多岐にわたるので、"jack-of-all-trades"つまり”何でも屋”と呼ばれているそうです。
もちょっと右~とかいいながら写真を撮り合うカップル ここがよくパンフに載っているとこみたいです。
うう~ん狭いです! 便秘のときに腸を通り抜ける便もこんな気持ちなんでしょうか
おっ、やっと出口(便の気持ちでいうなら肛門)が見えてきました
ふう~やっと広いとこに出ました
(便の気持ちでいうなら快便、いや便器の中なのか?←いい加減にしろ)
雨のあとなので、水量も少し増していたと思います。
累々と流れる川のすぐ横の狭い通路を歩くのはスリルがあってとても面白かったです。
このあとは歩いて次の場所へ行きました。次はオットの念願の場所らしいです
てなわけで、 ~アーレシュルフトの巻~
終わり