ウィーン・リング・アンサンブル ニューイヤーコンサート 2018 | Wunderbar ! なまいにち

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まだまだひよっこですがクラシック大好きです。知識は浅いがいいたか放題・・・!?

2018. 1. 9  (火)   18 : 30 ~      福岡シンフォニーホールにて

 

J. シュトラウス II :オペレッタ 「くるまば草」序曲*

J. シュトラウス II :農民ポルカ*

レハール:ワルツ「金と銀」*

ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ「おしゃべりなかわいい口」*

J. シュトラウス II :加速度ワルツ*

J. シュトラウス II :チック・タック・ポルカ*

(休憩)

ロッシーニ・メドレー (没後150年記念)*

J. シュトラウス II :アンネン・ポルカ

ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「トランスアクツィオン」*

J. シュトラウス II :シャンパン・ポルカ*

ランナー:マリアのワルツ*

J. シュトラウス II :クリップ・クラップ・ギャロップ*

J. シュトラウス II :オペレッタ 「こうもり」より "チャルダッシュ"*

エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル 「テープは切られた」*

(アンコール)

ブラームス:ハンガリー舞曲第5番

J.シュトラウス II :ワルツ 「美しく青きドナウ」 Op.314

J.シュトラウス I :ラデツキー行進曲 Op.228

(*はミヒャエル・ロート編曲)

 

ウィーン・リング・アンサンブル:ライナー・キュッヒル (1st Vn), ダニエル・フロシャウアー (2nd Vn), ハインリヒ・コル (Vla), ロベルト・ナジ (Vc), ミヒャエル・ブラデラー (Cb), カール=ハインツ・シュッツ (Fl), ペーター・シュミードル (Cl), ヨハン・ヒントラー (Cl), ヴォルフガング・トムベック (Hr)

 

 

今年もこの季節がやってきた音譜 今年も私はこのコンサートで開幕ですえへえへ

 

ウィーン・リング・アンサンブルは、ウィーン・フィルの現役やOBで構成されるアンサンブルで、ウィーンでのニューイヤーコンサート終了後すぐに日本にやってきて毎年各地で公演を行っている。1991年の初来日以来今年で28回目の来日となるそうだ。

このメンバーもだんだんOBが増えてきて、現役のウィーン・フィルメンバーはフロシャウアーさん、ブラデラーさん、シュッツさん、トムベックさんの4人となった。クラリネットのシュミードルさんはトヨタ・マスター・プレイヤーズ ウィーンの音楽監督も昨年から退いたため、福岡でシュミードルさんを拝見する機会はこの時くらいしかなくなってしまった。

 

そしてウィーン・リング・アンサンブルの福岡公演だけは、コカ・コーラ ボトラーズジャパンの地域社会貢献活動の一環ということで毎回無料招待なのだ。

ただし、「無料招待」されるためにはそれ相応の労力が必要なのだった・・・にゃ

(➡それについては、2015年に記事にしているのでご興味ある方はご参照ください。コチラ

 

上差し これが今回の当選ハガキ。

今回は仕事の都合もあり、座席指定券の交換のために16時前から並ぶことは不可能だったので(正直寒い中ずっと並ぶのもウザくなってきている・・汗)開演直前に座席指定券に引き換えた。

 

席はステージからははるか遠かったけど、音もよく響いてきてとてもよかった音譜

あくまで個人的な所感だけど、ここ数年の中ではアンサンブルの精度といい音楽的にも今回が一番よかった。

それから今年の(本場の)ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは自分のなじみのある曲がほとんどなかったけど、こちらは知っている曲ばかりでそれもよかった。

 

今回も色々な楽しい演出があったえへ

2曲目の「農民ポルカ」は途中奏者たちが演奏しながら「ランランラ~ン♪」みたいに声をそろえて歌う箇所がある。(昔カルロス・クライバーのニューイヤーコンサートでもやってたな~)

で、最後にひとりが「ラ~~~~!」って伸ばしててそれがとても上手かったラブラブ 拍手のときにチェロのナジさんが立ち上がってお辞儀してたから福岡ではナジさんだったのかな??

 

「おしゃべりなかわいい口」では真ん中に並んで立っているフルートのシュッツさんとクラリネットのシュミードルさんが演奏の合間合間に、互いにけんかするように「ぷーっ!」と言いながら茶々を入れ合っていてそのやりとりがまるで孫とおじいちゃんみたいでとても微笑ましかった。演奏が終わるとふたりはがっちりと握手テヘ

 

前半最後の「チック・タック・ポルカ」では一番最後にヴァイオリンのキュッヒルさんとフロシャウアーさんがふたりで弦をピチカートしながら歩いて舞台から去っていったsao☆

 

後半では、「シャンパン・ポルカ」のときにヒントラーさんがシャンパンのコルクを抜くときの「ポンッ!」という音を担当していて、最後は威勢よくポーンッ!と鳴らして(飛ばして?)いた。

 

「マリアのワルツ」はチェロを除く弦楽器だけの演奏だったのだが、その演奏の終盤で他のメンバーが各々ワルツを踊るようにくるくる回ったりしながら演奏に合わせて登場していてとてもおもしろかったクスクス 東京で聴かれたブロ友さまも書いていたが、シュッツさんのくるくる回る姿がとってもキュートでしたハートフェイス シュミードルさんもくるくる回ってたけどこちらはだるまさんだるまさんがみたいでしたぷっ (シュッツさんとシュミードルさんに気を取られてトムベックさんの踊りっぷりをチェックしてなかったのが残念!)

 

そして一番最後の「テープは切られた」では、メンバーが車掌さんのような帽子をかぶって登場、そして毎年恒例(?)のキュッヒル御大の打楽器演奏が。キュッヒルさんは今年は大太鼓とシンバル、そして洗濯板みたいなのを両手でシャリシャリとすり合わせて音を出すやつ(あれなんていうんだろ?)を担当していて、シャリシャリ洗濯板が一番うまかったかお シュミードルさんとヒントラーさんは車掌さんの笛みたいなのを吹いて会場を沸かせていた。

 

 

演出も楽しかったが、音楽的にもすごくよかった。

個人的に印象に残ったのがロッシーニメドレーやワルツ「トランスアクツィオン」、そして「こうもり」からのチャルダッシュ。ロッシーニメドレーの最初のナジさんのチェロには本当にうっとりはーと

「トランスアクツィオン」は初めて聴いたが、普通のワルツと違ってなんだか不思議な魅力の曲だった。そして「こうもり」のチャルダッシュは実際のその場面が思い浮かぶよう・・えへ キュッヒルさんはこういう物哀しいメロディーを弾かせたらほんとにピカイチだと思う。

 

キュッヒルさんのヴァイオリンは最初っから最後まで調子よくて本当に堪能させていただいた。(去年はちょっとしたハプニングもあったのでその分も含めてよかった!)そしてシュッツさんのフルート、シュミードルさんのクラリネット、トムベックさんのホルン(美しく青きドナウの冒頭のホルンには毎回じーんとくる泣く)などなど他のメンバーの演奏も言わずもがな! 毎年思うのだがたった9人でもまるで小編成のオーケストラのように聴こえるのが不思議。そして9人がぴたっ!と合っていて本当にうまい。

あぁ~やっぱりウィーン・フィルはうまいなぁ。今秋の(オケの)来日ツアーはもういいかなと思っていたがなんか聴きたくなってしまった・・・

 

 

余談だけど、私のななめ後ろのじじ・・、いえ、おじいちゃんが、3曲目の「金と銀」あたりから知ってる曲になると歌っていた。しかも結構大きな声で、しばらく歌うとはげしく咳込むゴホゴホ で、また歌ってまた咳込むゴホゴホ・・・怒る  何度か振り返ったが注意しようにも席が若干遠い。にらみをきかせても全く気づく気配なし・・・咳込むなら歌うなー!!いや、咳込まなくても歌うなー!!maiむかっ

 

で、休憩時にコカ・コーラのスタッフの方に丁重にお願いして後半は空いてる席に変えさせてもらった。(この際の女性スタッフの高飛車なことにもびっくり・・イラ

そしたら今度は前の席のばば・・、いえ、おばちゃんが「フンフンフ~ン♪」とハミングし始めた・・・がーんダウン

 

無意識に(?)鼻歌が出るって信じられない。それだけリラックスしてるってことなんだろうけど家じゃないんだから・・  まぁ無料招待なのでがまんするしかないのかなぁ泣く

 

ここで一句・・・

 

 

「気を取り直して・・・キュッヒルさん、今日の演奏いかがでしたか?」

 

「YEAH」いただきましたっ上げ 高島忠夫