ウィーン磁器工房アウガルテン | Wunderbar ! なまいにち

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まだまだひよっこですがクラシック大好きです。知識は浅いがいいたか放題・・・!?

9月に行ったウィーン旅行記のつづきです・・・オーストリア

先に言っておきますが、今回(も!?)長いです!aya

 

この日も朝から雨雨(滞在中はほとんど雨でした)。この日は私の希望で、ウィーン磁器工房アウガルテン(Wiener Porzellanmanufaktur Augartenに行った。

行き方は、地下鉄のU2もしくはU4でSchottering駅でトラム31番に乗り換え、Obere Augartenstraße駅から徒歩5~6分。 

 

ほんとは11:30からの工房見学ツアーに参加したかったのだが、敷地があまりに広くてどこが入口なのか分からずウロウロ。さらに門みたいなところから入ってもどこで受付したらいいのかわからずウロウロ・・・うろうろうろうろうろうろうろ ここでイラっとしてしまい、ついオットと口論になってしまったが、時間は無情にも過ぎて結局ツアーに間に合わなかったがーんしょぼん

 

さらに敷地内をウロウロしているうちに、なぜか(職員用の?)保育園まで来てしまった。ちょうどそこに保育園からベビーカーベビーカーを押しながらイケメンのお父さんが出てきたので、「工房とかショップの入口はどこですか?」と尋ねたが、「う~ん。わからないね。探してあげたいんだけど、(ベビーカーの)息子としゃべらないといけないからごめんね!別の人に聞いてみて!ちなみにここは保育園だから違うよ!」と言われた。オーランド・ブルーム似のとってもハンサムはーとなお父さんだったので許したげたぷっ

保育園の横のあたりにカフェっぽいところがあって、そこの外壁にはこんなものが。

 

モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトがここで演奏したのかな?

 

カフェの横を壁づたいに行くと入口ぽいところがあったのでそこから入ろうとすると、スタッフらしきおばちゃんが「ここは入口じゃないわよ!だめよ、こっから入ったら!」と怒られたが、しょんぼりしていたら、「まぁ、いいわよ。特別よ!」と言って入れてくれたayaスミマセン

 

 

ここで「アウガルテン」について説明しておきたいと思いますshokoponキリッ

アウガルテンは、ウィーン中心部から北に少し離れた位置にある大きな公園のこと。ウィーン・リンクとはドナウ運河をはさんだ反対側に位置する。

公園内にはさまざまな施設があり、中でもアウガルテン宮殿が有名。1654年に狩猟用の館として(宮廷の祝典用の建物としてと書いてあるものもあった)建設された白亜の宮殿。

1775年にはアウガルテンは一般市民に開放されたそうだ。

 

「アウガルテン宮殿」 (写真はwikipediaよりお借りしました)

現在はグスティヌス・アンブロシ美術館として使われている。またこの宮殿はウィーン少年合唱団の寄宿舎として使用されている。

 

そしてその宮殿にウィーン磁器工房アウガルテンがあります。

 

「ウィーン磁器工房アウガルテン」(写真はwebよりお借りしました)

 

歴史をさかのぼると、1718年にデュ・パキエが「ウィーン磁器工房」として創設。マイセンに継いでヨーロッパで2番目に作られた磁器工房で、世界で初めて磁器によるコーヒーカップを作ったとされる。1744年にマリア・テレジアによって皇室直属の磁器窯となり、この時以来ハプスブルク家の盾型の紋章を商標として使用するようになった。

ハプスブルク家の衰退と大量生産の安価な製品の台頭で1864年にいったん閉鎖に追い込まれるが、1924年に現在のアウガルテン宮殿に工房を移して再興された。

製品は今でもすべて職人(30人ほどしかいないそうだ)の手作り・手描きで作られており、一度製造した製品は製造中止しない、というポリシーもずっと守っている。

 

 

工房見学ツアーは残念ながら受付終了だったので、同じ建物内にある博物館を見学することにした。

 

 

 

 

 

 

    

 

 

博物館の中央には昔使われた大きな窯を再現してあり、その窯の中にも展示品があった。

    

マリア・テレジアの胸像          マリア・テレジア夫妻(でよかったかな?)

 

他、こんなおもしろいものも。

 

1851年に作られた当時のバレリーナFanny Elsslerの手のペーパーウェイト

 

フランツ・ヨーゼフが好きだった"Kaisersemmel"(パン)(1864) 本物のパンみたい!

(確かこのナプキンも皇室の伝統的な折り方だったんじゃないかな?)

 

 

 

製造の工程を表した展示物もあった。(下の写真は色付けの過程かな?)

 

   

 

そして博物館から出てショップコーナー(といってもほんとに小さい)を見て回った。

 

アウガルテンには色んなシリーズがあります。ショップの写真をすっかり撮り忘れたので、日本の公式サイトなどからお借りした写真を載せていくつか紹介します。

   

ウィンナー・ローズ (1924~)      マリア・テレジア (1744~1784; ロココ時代)

 

          

ビーダー・マイヤー (1805~1864)           忘れな草

 

他にもたくさんシリーズがあります。こんなものも音譜

 

モーツァルトピアノソナタ310シリーズ

モーツァルトのピアノ・ソナタ K.310のシリーズです。これ自筆譜なのかな?

これ欲しい~と思ったけど、工房のショップにはなかった。日本のサイトではなんと約4万6千円也~~出費

 

「マリア・テレジア」シリーズは雅子様がお嫁入り道具にされたそうだ。そして「忘れな草」シリーズは美智子皇后が集めておられるとショップのショーウインドウに書いてあった。美智子様にぴったりだなぁと思いつつ眺めた。

ただとにかくどれもお高い汗 一番買いやすいお値段だったウィンナー・ローズシリーズ花のコーヒーカップを母親へのお土産に購入して日本まで送ってもらうことにした。後に明細を見たら(関税など引かれるので定価より安くなって)108€だった(それでも高い!)。こないだ東京で見たら同じものが倍近い値段だった汗  ちなみにコーヒーカップをあげた母親は、「アウガルテンってなん?」とのたまわってました怒るおい

 

ウィンナー・ローズ花といえば、ハンガリーの王室御用達だったヘレンドにも似たような絵柄があって前から不思議に思っていたが、アウガルテンがかつていったん閉鎖に追い込まれたときにアウガルテンにいた熟練工がハンガリーに逃れ、開いた窯がヘレンドだから両者のモチーフが似ている、という話を聞いてなるほど~と思った(ほんとかな?)。

ヘレンドも高すぎていまだに手が出ない・・・

でも食器ってこうして眺めているだけでもとても楽しいラブラブ

 

私が行ったのは工房のショップだったが、ウィーン中心地に本店があり、本店には日本人スタッフの方(カルナー志津子さん)もいらっしゃるらしいです。

 

自宅用には食器の代わりにこんなものを買いました。

食器だけではなくこんなものも売ってるんですね~。

 

   

ちっちゃいジャムの3個セット。ウィンナー・ローズのパッケージに入っていてかわいいラブラブ

 

缶入り紅茶  今も時々飲んでいますが、結構おいしいsei

 

 

帰りは庭園を眺めながら歩いた。

 

 

もぉ~本当に広いんです!

 

ん? 遠くに見えるあれはなんだ?

 

「高射砲台」

 

アウガルテンはかつてウィーン市街の防衛を担っていた高射砲台の設置場所でもあり、いまだにその姿を残している。

ナチスドイツは第二次世界大戦中にフラックトゥルムと呼ばれる要塞を6基ウィーンに設置した。6基の要塞はレーダー塔と砲撃塔の2種類あり、各々2基ずつの組み合わせでウィーン中心部を囲む環状道路(リンクシュトラーセ)を囲む正三角形の頂点に配置されたのだそうだ。

アウガルテンにあるのはこのうちの「砲撃塔」要塞で、当時は内部に対毒ガスフィルター、エアコン、発電機、シャワーつきの衛生設備などが備えられ、避難民を収容できるシェルターになっていたのだそうだ。

戦後、ウィーン市民はこの建物を壊したかったが、とても頑丈で費用がかかるのと周囲の建物にも影響が及ぶため結局いまだに残っているのだという。

 

そばで見ると石造りのでっかい砲台がとても不気味に感じた。のどかな公園の雰囲気とはなんだか不釣り合いに思えた。

 

 

上の写真の昔(1783年当時)はこんな感じだったのかな。(wikipediaよりお借りしました)

 

 

 

上の写真の入口の門がこの絵の奥の方に描かれている(1782年当時)(wikipediaよりお借りしました)

 

次回訪れる機会があったら今度こそ工房見学ツアーに参加したいっ!

 

ウィーン旅行記はしつこく続きます・・・つづく

 

花<AUGARTEN>花

磁器工房

:料金 博物館7€、工房見学ツアーと博物館14€

:開館 10:00~18:00(工房見学は月~金曜の10:15と11:30)

:休み 日祝

:住所 Obere Augartenstraße1. 1020 Wien

:Tel  +43 1 211 24200

:HP  www.augarten at

 

本店

:営業 10:00~18:00

:住所 Spiegelgasse3, 1010 Wien

:Tel  +43 1 512 1494